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2016年公開映画 私的ベスト20

大変お久しぶりです。

もといあけましておめでとうございます。
もう2月ですがとりあえずこれはやっておかないとということで
すごい今更ですがベストワーストの記事を書きます。
 

20.『スポットライト 世紀のスクープ』スポットライト 世紀のスクープ
アカデミー賞がいかにも好きそう。

ボストン・グローブの記者たちが地元ボストンのカトリック教会が
神父による児童への性的虐待を組織ぐるみで隠ぺいしていたとう
世紀のスキャンダルを暴いた実話を基にした骨太社会派映画。

メガホンを撮ったトム・マッカーシーは俳優出身ということらしく
中庸を行く良く言えば安定感のある演出、悪く言えば面白みのない演出ですが
少なくとも観ていてストレスを感じることはないでしょう。

毎年何本か出てくるアカデミー賞が好みそうな手堅い良作。
そういう印象です。

19.『エクス・マキナ』
エクス・マキナ
知的なヒューマノイドSF。

人間と高性能AIを搭載したロボットを隔てるものはなにか?
自ら思考し行動するロボットと人間の間にどんな差異があるのか?
という古くからSF世界で問いかけられてきた命題を扱った古典的な
ヒューマノイドSF映画。

ロボットのデザインやAIにネットの検索機能から得た膨大な情報を
使用しているというビジュアルと設定の新規さも面白い
古くて新しい知的な作品です。

18.『ちはやふる -上の句-』
ちはやふる
スポコンアイドル映画。

爆死率が高いコミック原作実写映画。
とはいえ近年わりと少女漫画と実写化映画は噛み合わせがいいのでは
と思えるくらいには希望が持てるジャンルで
競技カルタという変化球スポコンアイドル映画として本作は
なかなか爽快感のある作りでした。
ただちょっとスローモーションを多用しすぎなのが気になり
演出のクドさに興を削がれた面が残念ではありました。
が、少なくとも主役3人は魅力的に映ってたのでアイドル映画としては十分ではないでしょうか。

17.『湯を沸かすほどの熱い愛』
湯を沸かすほどの熱い愛
肝っ玉母ちゃんの難病映画。

『チチを撮りに』で我々インディーの世界では知る人ぞ知る存在だった
中野量太監督の商業デビュー作。
難病ものだということと、展開の中で次々に家族に関する新事実が明らかになり
「ちょっとそれは無いでしょ」と普通だったら言いたくなってしまうところなのですが
伏線の張り方が絶妙すぎてそのうち気にならなくなってきてしまいます。

16.『葛城事件』
葛城事件
地獄のホームドラマ。

犯罪者家族の話というだけだと勘違いを起こさせる地獄のホームドラマ。
無差別通り魔殺人事件を起こしたヒキニートの末っ子二男を巡る話
かと思わせておいて実は家族を崩壊させた諸悪の根源がモンスター父ちゃんだった
という心温まる一家の素敵ホームドラマです。
とにかく暗く残酷で救いがなく、また戯曲の映画化ということもあって
いかにも戯曲くさい台詞回しは観る人をかなり選びますが頭をフル回転させて観れば
何かしらの感銘を与えてくれる、そういうタイプの良い映画ですね。

15.『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
シビル・ウォー
ヒーローとヒーローが信念のために戦う。

キャプテン・アメリカシリーズ3作目。
1作目ではモヤシッ子が改造手術で第2次大戦のヒーローになる正統派ヒーロー映画
2作目は正しい歴史を何一つとして学べない歴史サスペンスアクション
そしてこの3作目は友情と正しい事をなすために犠牲を出してしまうヒーローのジレンマ
ヒーロー間のイデオロギーの対立、正しい世界情勢を何一つ学べない社会派クライムサスペンスの
要素までとごった煮てんこ盛りでそれでいながら当然ヒーロー映画でもある
という展開の妙にただただ感心するばかりでした。

14.『ヒメアノ~ル』
ヒメアノ〜ル
日常を浸食するシリアルキラー。

何が驚いたって吉田恵輔監督がこういうもの撮ったということです。
今までずっとオフビートな作風でイタい人たちの観察日記を綴ってきた
監督が今回描いたのはシリアルキラー。

描写の残酷さとリアリティが恐ろしく
人は突然の暴力を受けると本当にこういう反応とるんだろうな
という、暴力シーンになるとやけに喚きたてたりすることが多い
既存の多くの作品と明らかに一線を画す作りには戦慄を覚えること間違いありません。

13.『海よりもまだ深く』
海よりもまだ深く
変わらぬ独特な安定感。

『歩いても 歩いても』から始まり
TVドラマの『ゴーイング マイ ホーム』
『そして父になる』と続いてきた是枝裕和監督の描くホームドラマ。

今まで同じ題材で撮られてきた作品群と違うのは
本作で登場する一家がすでに家族として崩壊しているという点で
引き返せない家族の形にどういうふうに折り合いを付けていくのか
というのが本当にさりげない形で淡々と綴られていきます。

12.『サウルの息子』
サウルの息子
超ストイックなホロコースト映画。

オール手持ち、ロケーション、BGMなしetcとドグマ95
の原則を守って作られた超ストイックな作りのホロコースト映画。
ドグマ95の原則を守っているだけでも観易いとは言い難いのですが
それ以上に本作は意図的に視界を狭めるようにタイトな構図を多用し
またアスペクト比もヨーロピアンヴィスタではない縦長な
スタンダードサイズにすることで徹底的に観客に見える範囲を制限しています。
絶望的な展開とこの観る者を徹底的に圧迫する画面もあって
とにかく辛い映画ではありますがユダヤ人絶滅収容所の恐るべき描写を
より印象深いものにすることには間違いなく成功しています。

正直言って面白いという類の映画ではないですが
印象に残ったのは間違いありません。

11.『64 ロクヨン 前編』
64 ロクヨン
スーツ着た渋い叔父様たちが勢ぞろい。

横山秀夫原作の骨太刑事サスペンス作。
『裏切りのサーカス』でも証明済みなんですけど
渋い叔父様たちがスーツ着て勢ぞろいしている映画は間違いなく良い映画です。
原作者が元上毛新聞の記者だったということもあり
普通刑事ものでは描かれない広報部とクラブ記者の関係性が中心となっている
独特な作りになっていますが、個人的には後編以上に報道の在り方に焦点を当てた
この前編が好きです。

10.『リップヴァンウィンクルの花嫁』
リップヴァンウィンクルの花嫁
お洒落すぎて漏らしそうです。

毎回岩井監督の作品を観ていて思うのがどこからこの変態的発想が生まれてくるのか
ということなのですが。
SNSを通じたお手軽結婚からはじまり結婚式のサクラバイトを通じて
人間関係の脆さや奇妙なつながりを提示してくれる
非常に体温低い系の人間ドラマで、本当に発想の妙にただただ感心するばかりです。

9.『映画 聲の形』
映画 聲の形
道徳的障害映画。

聴覚障害の少女と彼女のいじめの中心人物であったがために
スケープゴートとして周囲から切り捨てられる少年の破壊と再生の物語。

障害者へのいじめの描写以上に、中心人物であった少年への嫌がらせが始まると
観ている側に傍観していたことに対する居心地の悪さを感じさせるの巧みさは見事です。
アニメ映画ですが実写を意識した演出になっており
京都アニメーション独特の萌えっぽいキャラデザインとは裏腹に非常にストイックな作りになっています。

8.『帰ってきたヒトラー』
帰ってきたヒトラー
寓意に満ちたブラックコメディー。

現代に蘇ったヒトラーがコメディアンとして人気になってしまうという
かなり危ないネタ満載のドイツ産ブラックコメディ映画。
どこかの団体が脊髄反射的に攻撃しそうな内容ではありますが
言うまでもなくヒトラーとナチを礼賛しているわけではなく
グローバリズムが行きついた先に70年前と同じような排他的価値観が蔓延するという
現在の欧州を取り巻く移民問題に警鐘を鳴らした寓意的な話になっています。

余談ですが本作をご覧になる前に是非とも『ヒトラー 最期の12日間』
を観賞することをお勧めします。
そうすると後半にめっちゃ笑える箇所がありますので。

7.『シング・ストリート 未来へのうた』
シング・ストリート
80年代ソング、ダサダサMV、陰キャの友情。

本作は80年代ソング、ダサダサMV、陰キャの友情という
私のようなオタクにとってど真中な要素てんこ盛りで
満員の劇場で『君の名は。』を観るより
ガラガラの名画座で『狂い咲きサンダーロード』のリバイバルを観る方が好き
というタイプの方に大いにお勧めできます。

ジョン・カーニー監督はひたすらにこの手の音楽映画を作り続けてきた
求道者で、やってることは毎回同じですがだからこそイイという
マンネリズムの素晴らしさを教えてくれます。

育った環境はクソ、家庭もクソ、学校もクソ
だけど音楽があるし、陰キャのソウルメイトもモデル志望の彼女もいるから
何とかなるよという希望に満ちた船出に乾杯です。

6.『君の名は。』
君の名は。1
童貞の妄想がメガヒット。
http://undersiege.blog112.fc2.com/blog-entry-217.html

5.『アイアムアヒーロー』
アイアムアヒーロー
血!血!!血!!!

爆死率が高いコミック原作実写映画②。
私、原作も好きで読んでいるのですが
大筋はそのままにかなり大胆な脚色を施された本作は
サスペンス要素も多分に含んでいた原作とは違う
血みどろゾンビガンアクションとなっていました。

感染した人間がZQNと呼ばれるバタリアン型ゾンビに変貌する
世界で狩猟免許持ちで猟銃を持ってるうだつの上がらない売れない漫画化が
クライマックスで見せる血みどろコンバットシューティングは最高です。

4.『ハドソン川の奇跡』
ハドソン川の奇跡
神がかった安定感。

実話もの、俳優出身監督という点で20位に挙げた
『スポットライト 世紀のスクープ』と近い物を感じる作品ですが
こちらの監督は生きる伝説イーストウッド。
何が凄いって特別なことは特に何もしていないのに
ちゃんと面白くかつ刺激的でさえあるということです。

抑えた演技と抑えた演出
BGMや大袈裟なアクションに頼らなくても
ドラマチックに場面はドラマチックにできるという
シンプルであることの美しさを存分に堪能できます。

3.『デッドプール』
デッドプール
お下品ヒーローアクションコメディ。

上に挙げた『ハドソン川の奇跡』に対して
ゴリゴリのCGと技巧の限りを尽くした好対照な作り。

監督のティム・ミラーがビジュアルエフェクトの専門化
という珍しい経歴の持ち主であり
下ネタとメタネタ満載のキワモノっぽさがありつつも
ちゃんとヒーロー映画にもなっているという絶妙なバランス感覚には脱帽です。

2.『この世界の片隅に』
この世界の片隅に
原爆と広島、市井の人々。

2004年に実写映画化された『夕凪の街 桜の国』でも知られる
こうの史代先生原作の文化庁推薦な道徳的映画。
代表作である『夕凪の街 桜の国』と同じく広島の原爆投下に題材を撮った作品で
時代背景が時代背景だけに凄惨な描写もあるのですが
原作を忠実に再現した素朴な画調もあって味付けはマイルドな感じになっています。
クラウドファンドで資金募集していたころから気になってはいたのですが
近い題材でありながら『夕凪の街 桜の国』とは違う方向性でアニメならではの描写が光る
素晴らしい反戦映画でした。

1.『シン・ゴジラ』
シン・ゴジラ1
日本でもやればできるんだ!
http://undersiege.blog112.fc2.com/blog-entry-214.html

2016年はありえないぐらいに邦画が豊作でした。
毎年洋画邦画別にベスト記事を書いていましたが
去年は邦画に良い映画があまりに多くベスト10にして書きそびれるのがもったいなかったので
こうしてベスト20にしてみました。

アニメ作品の方が総じて質が高くたのは例年通りでしたが
2016年には実写作に『シン・ゴジラ』というオタクの度肝を抜く高純度な
ビッグバジェット怪獣ミリタリー映画がありました。
世間的には記録的ヒットを飛ばした『君の名は。』が大きくクロースアップされていましたが
個人的には『シン・ゴジラ』が全ての一年でした。
また、映画ファンの間からは悪名が高いコミックの実写化作品にも
『アイアムアヒーロー』『ヒメアノ~ル』『ちはやふる』と良作が多かったのも印象的でした。

明日はワースト10です。

コメント

たまにブログ見てます。楽しみにしてます。
2017/ 02/ 22( 水) 22: 41: 40| URL| # -[ 編集 ]
 

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