日本のTVドラマはなぜ安っぽく見えてしまうのか?


一昨日のことですがデーブ・スペクターさんが以下のような発言をし物議を醸しています。



デーブ・スペクターさんは過去にもTV番組で以下のような発言をしていますので
日本のTVドラマのクオリティについては一家言あるようです。

ドラマ低迷、デーブが直言 「日本の俳優演技ヘタ、自覚がない!」
http://www.j-cast.com/2009/07/09045046.html?p=all

日本のドラマのクオリティをどうとらえるかは人それぞれだと思いますが
番組のクオリティに手厳しい意見を持っている方は多いようで
"日本 テレビドラマ つまらない"で検索すると
似たようなテーマのスレッドやブログ記事が大量にヒットします。

内容を見ると総じて「演技が下手」「安っぽく見える」
という意見が多いようです。
というわけで今日は何で日本のTVドラマが安っぽく見えてしまうのか
映像面とそれ以外の面から私見を書いてみます。
 
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「今」を描いた社会派ラブストーリー『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』


いつ恋

また久しぶりの投稿になります。
管理人です。

先月ようやく2年に渡る長丁場の撮影が終わりまして
平穏な日々が戻ってきました。
この2年間の個人的な激闘についてはそのうちレポートを書きます。
誰も求めてないだろうけど。

今日は映画ではなくテレビドラマの話です。

日本のテレビドラマは総じて以下のような特徴を持っているように思います。

舞台調の大げさな演技、大げさな台詞まわし
コマ落としやスローモーションを多用した過剰気味な演出。
キャスティングから透けて見える芸能事務所の見えざる力。

技術的な面においても常に深すぎる被写界深度や
フラットに回りすぎな光、ゆるい構図が特徴的です。

だから私はあんまり日本のテレビドラマが好きではないのですが…。
これは個人の好みの問題ですが。

2010年代に入ってから私が毎週かかさず見ていたTVドラマは
『流れ星』(2010年)
『それでも、生きてゆく』(2011年)
『リーガル・ハイ』(2012年)
『ゴーイング マイ ホーム』(2012年)
『Woman』(2013年)
『まほろ駅前番外地』(2013年)
『みんな!エスパーだよ!』(2013年)
『孤独のグルメ』(2012年〜2015年)

だけでした。

ここ2年孤独のグルメ以外全くTVドラマを見ていなかった
ことになります。

コメディで舞台調な演出が施されていた『リーガル・ハイ』
を除いてどれも深度は深すぎず光が不自然に回りすぎていないのが
ルックとしての特徴でした。

とくに本職の映画監督が演出を手掛けていた『ゴーイング マイ ホーム』と
『まほろ駅前番外地』『みんな!エスパーだよ!』は完全に作りが映画で
毎回賞味45分弱の中編映画を見ているような満足感がありました。

前置きが長くなりましたが今放送中の『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』
の何が素晴らしいのかルックと演技・脚本にわけて書いていきます。

■ルック・演出

そんなに長く書くこともないのですが
このドラマでは深度が常に深くなく、また不自然に光も回っていません。
カット割りの面でも例えばTBSのディレクターさんだったら
細かく割って間に手持ちショットとかを挟んできそうな場面でも
フィックスの安定したショットを基本線にして
引きすぎず寄りすぎず、カット割りでドラマチックにするのではなく
台詞と場面そのものの持っているドラマ性を大事にして長めのカットで
繋いで見せるという風に感じられます。

主な演出を並木道子さんと石井祐介さんというフジテレビの名人2人が
手掛けていますが、無理に押さないでもドラマ性は作れるという大事なことを
このドラマを通じて教えてくれます。

■演技・脚本

脚本を手掛けている坂元裕二先生は2000年代以降
『わたしたちの教科書』『Mother』『それでも、生きてゆく』
と社会派の意欲作を手掛けてきた作家さんですが
今回はフジテレビの月曜9時枠としては異色な社会派ラブストーリーになっています。

毎回驚かされるのは鮮やかなせりふ回しの数々で
「普通のおじさんと5000円でカラオケいくのは危ないけど、社長と10万貰ってカラオケいくのは安全なの」
「用なんてないからこそ会いに来たんだよ」
(すいませんどってもうろ覚えです)
といったセンス溢れる台詞の数々と完全に私好みなsubtleでcalmな抑えた芝居が最高です。

主人公は最底辺の労働者に最悪な労働を紹介して仲介料をピンはね
ヒロインは劣悪な労働環境の介護施設で派遣社員として働きながら搾取され
「いやー日本は本当に美しい国だなあ(白目)」
という感想しかでてこないほの暗さも好みのど真中です。

ちょっと前半はかったるい部分も多かったですが(それも味だけど)
物語は後半から俄然面白くなってきました。
悲しい事に視聴率がかなり苦戦しているようなのですが
巻き返してもっとこういう作品が多く作られるようになって欲しい!

今日で最終回なんで休みで暇な方は是非ともどこかでダイジェストでも見ておさらいしつつ
21時からの放送をごらんください。

といった感じで今日は終わりにします。 

新年明けましておめでとうございます。

大変送ればれながら新年明けましておめでとうございます。

気がついたら半年以上更新滞ってました。
去年は気がついたらなんだかんだで一年間断続的に撮影続けていて全然映画が観られませんでした。

とりあえずこれだけはやらなきゃと思って年末年始に劇場・名画座・レンタルで年間ランキング作成のために映画を観まくっていました。
明日からベスト・ワーストの記事を連続であげていきます。

天気のいたずらでまたしても撮影期間が延びてしまい年をまたぐことになってしまいましたがようやく終わりが見えてきましたので今年はもう少し更新できるかな…。

本年もよろしくお願いします。

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「日本俺らだけアカデミー賞(3年ぶん)」を決めよう!


大変ご無沙汰しています。
管理人です。
このブログを始めてからこんなに更新しなかったのは初めてです。

実はまた企画が現在進行中で先々週地方ロケに行ってました。

現地フィルムコミッションが写真を乗せてくださってました。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.829863440422017.1073741834.779656762109352&type=1
あと現地で製作協力してくれてる方も紹介してくれてました。
http://tetsuya1974.blog129.fc2.com/blog-entry-893.html

規模が前回、前々回と比べ物にならないほど大きくなってしまったので
本当に死にそうになりながらクランクインまであくせく働いていました。

とりあえず一回クランクインできましたが
撮影は断続的に今年いっぱい続く予定です。

今年は全然映画が見られてなくて
初頭にアップルシードαとサイコパスの記事を書いた後は
先週亡国のアキトの3作目を観てきた以外劇場に行けてません。

行けてないのですが、あまりに何も書かないのもさびしいので
懇意にしているヒナタカさんの以下の企画に乗って書いてみます。

「日本俺らだけアカデミー賞(3年ぶん)」を決めよう!
kagehinata64.blog71.fc2.com/blog-entry-899.html

極私的ここ3年分(2011年12月〜2014年12月日本公開作品)の日本アカデミー賞
を全て本家にならって5つ候補を挙げています。

続きからどうぞ。 
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補足 IMAXデジタルなのか4Kシネマなのか

昨日投稿した記事が思っても無いほど反響があったので補足のために書きます。

現在の映画はほとんどがデジタル撮影され
編集・配給・上映まで一貫してデジタルデータを用いるデジタルシネマです。
フィルムを用いないのでデータの取り回しがしやすく
撮影時間もメディアの容量次第なのでコストの面でもフィルムに比べて非常に優秀です。

前の記事で上げたインターステラーは
今日では珍しく35mmフィルムとIMAX70mmフィルムで全編が撮影されましたが
ほとんどの劇場ではDCP(Digital Cinema Package)素材で上映されています。
(1カ所だけフィルム上映したところがあったと聞きましたが詳細不明です)

デジタルシネマでは4Kまたは2Kの解像度をもつビデオプロジェクターで上映されます。

2K/4Kというのは水平解像度のことなのですが詳細は昨日書いたので置いておいて
下の図を参照してください。

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前の記事で書きましたが、35mmフィルムはおよそ4Kと同程度の解像度を持っていますが
今日の日本でIMAX興行として実施されているIMAXデジタルのプロジェクターの解像度は2Kです。
ですが、デジタルIMAXでは2台のプロジェクターを使用して2つの映像を重ねて映写するので
実質的には4K程度の解像度を持っています。

また今日広く導入されている映写システムのDLPでは解像度2Kですが
4Kの解像度を持つソニーの4Kデジタルシネマが導入され始めています。

つまり、特別興行で割増料金を払ってIMAXデジタルを観るのも
4Kデジタルシネマが導入されているスクリーンで鑑賞するのも
"解像度"という点では同じということになります。

日本の劇場だとちょっと調べたところ
T・ジョイ系列とユナイテッドシネマの一部劇場、横浜ブルク13
といったあたりは導入しているようでした。

ですので単純に解像度だけにこだわりたいのなら
4Kシステムに対応したスクリーンで普通の2D興行を観た方がお金は特ということです。
ただし、これはIMAXデジタルを単純に否定するわけではなく
IMAXデジタルは映像だけでなく音響も最適化されているので
音にこだわりたいのならIMAXデジタルもありかなあ…と思う次第です。
(ただし個人的には割増料金を払うほどの価値を感じないのですが)

デジタルシネマの解像度についてまとめるとこんな感じです。

DLPシネマ=2K
IMAXデジタル=およそ4K相当
4Kデジタルシネマ=4K

最後にこれは個人的見解なのですが…
正直2Kも4Kもそんなに大きな違いは感じないんですよね。
私が映像を学び始めた時にはまだSD画質が普通で、アマチュアの世界でも
デジタル一眼ムービーが普及してフルハイビジョン(2K)での収録が当たり前に
なったのはここ2年〜3年の事です。

SDからフルHDへの変化は相当ドラスティックな変化に私も感じました。
最近、Blackmagicという会社が30万円代で4K収録可能なカメラを出して
話題になりました。
私の周りでの使っている人がいたのでちょっと見せてもらったのですが
正直SDからフルHDへの変化ほどのインパクトはなかったです。
そもそもまだそんなに4K映写できる環境もそろってないですし
BDディスクへ収録できる解像度も超えちゃってるので別に…という感じです。

今日は以上です。 

TVアニメが面白い。日本の映像コンテンツを考えるー『蟲師』と『ジョジョ』ー

ずいぶん更新の間が空いてしまいました。

去る3月21日に昨年撮影した自作の自主上映を実施しました。
幸いなことに3回上映全部がほぼ満員となり
赤字を出さずに済みました。

お越しいただいた皆様には心から感謝申し上げます。

しかしながら今後の展開に全く見通しが立っていないので
イベント上映なんかをさせていただけるという奇特な方がいらしたら
是非ともご連絡ください。



ちなみに「それから、」はこちらで記事にして貰いました。

カゲヒナタのレビュー
http://kagehinata64.blog71.fc2.com/blog-entry-724.html
なんか自分のインタビューが載るってのは変な感じしますが
気が向いたら読んでみてください。

あと、過去作の一部を最近アップしました。


これはただのお遊びですがこんなMADを最近作りました。


などど宣伝をしつつ今日の本題に入ります。

最近、実写よりもアニメをよく見ています。
実は昔からアニメが大好きだったのですが
特にここ数年のアニメ業界の技術の進歩と多様性には目を見張るものがあります。

実写の世界がどれも無難な似通った内容の物ばかりなのに対して
アニメの世界では安い深夜枠の放送権を買ってプロモーションし
ディスクの売り上げでペイするというビジネスモデルが確立しているので
エッジの効いたインパクトのある作品が作られやすいというのが理由かと思います。

萌えキャラがワイワイやっている無個性な作品もかなり多いですが
そうではない物も少なからずあります。

今クールで放送されているアニメの中で私が特に好きなのが
『蟲師 続章』と『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』
です。
 
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2014年 第37回 日本アカデミー賞雑感

先日今年の日本アカデミー賞の結果が発表されました。

以前にも書いたのですが
私はこの賞の妥当性にずっと疑問を抱いてきました。

それは私が熱心な映画ウォッチャーになった
10年前からほとんど変わっていません。

今日は今年の日本アカデミー賞についての雑感です。 
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映像で一番大事なのは本当に演技と脚本なのか?

私がブログを開設してから4年経ちました。
それまであまりネット上の映画レビューというのは
見てこなかったのですがブログ開設がきっかけで
よく見るようになりました。

ネット上のレビューの良いところは変なバイアスが
かかっていないためお金を払ってみた方たちの素直な意見が聞けるところと
マスメディアからの発信と違って
情報を取捨選択できるのというところにあります。

ここからリンク張っている
レビューブログは私もちょいちょいみて
参考にしています。


映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術
(2009/03/31)
シド・フィールド

商品詳細を見る
 
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素晴らしきパロディAVの世界 リターンズ

以前にも何回かやっているこの企画ですが
↓以下参照
http://undersiege.blog112.fc2.com/blog-entry-16.html
http://undersiege.blog112.fc2.com/blog-entry-23.html
http://undersiege.blog112.fc2.com/blog-entry-56.html
ネタがたまってきたので放出します。 
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撮影レポート 自主映画「それから、」

ご無沙汰しております。
2ヶ月ぶりの更新になります。

5月の半ばからつい先日まで新しい企画の
撮影に入っていたためあまりに多忙で更新ができていませんでした。

今回も前回同様、撮影レポートを書きました。
もしも自主映画というコアでマニアックな世界に足を踏み入れたい
と思っている方は参考になるかもしれません。

 
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自主映画 キャスト募集

ブログをご覧いただいている数少ない皆さん。
管理人です。

またしてもこの時期が来てしまいました。
次回作の制作準備に入りました。
次回作のキャストを募集します。

次回作に向けてキャストの募集を行います。
法事のために帰省した一家の一日を描いたホームドラマです。
募集するのは以下のメインどころ5人と子役2人です。

タイトル
「それから、」

予定完成尺
90分前後

・主人公
32歳
クリーニング業者に勤務
皮肉屋だが根は真面目な性格
既婚者で、奥さんは妊娠中
身重の奥さんを残して、法事のため帰省する

・主人公の兄
36歳
宮帝大卒で元商社マン
脱サラして現在は小さな事務所に所属する作曲家
既婚者
大学講師の妻とともに法事のため帰省する


・主人公の妹
20歳
大学生
少し言動はスレているが素直な性格
年の離れた兄二人から常に心配されている

・主人公の母
62歳
飄々とした性格
大学生の末娘と一軒家で二人暮らし
長男の妻に微妙な感情を持っている
60代半ばぐらいに見える方をイメージしています

・主人公の妻
29歳
勝気な性格
20代後半から30代前半に見える方

・主人公のいとこ(女性)
30歳
超絶ブリっこ
本人はそれを可愛いとおもっている痛い人

・主人公夫婦の娘
5歳
元気で明るい女の子

・主人公の少年時代
5歳
優しい顔立ちの男の子

以上5名+子役2名です

・撮影場所、時期
メインの撮影場所は東京豊島区内の一軒家ですが
ロケの数か所を千葉県の鋸南町で行う予定です
撮影日数はのべ10日程度を想定しています。
基本的に撮影は土日祝日が中心となりますが
千葉でのロケ撮影は5日程度の合宿撮影となります。
クランクインは5月の後半から6月ごろの予定です。

・プロダクションについて
本作では懇意にしているJSCのカメラマンさんが
撮影を務め、室内ロケでは専任の照明さんがつきます。
千葉でのロケ撮影は地元フィルムコミッションの協力のもと
実施します。

・経費
宿泊、交通、食費は全額支給します
自主映画なので、ギャラは技能のある方には出すといいつつも額はまったく期待しないでください
出ても交通費に少しおまけがつく程度です

ですが、ご参加いただくのであれば損はしないように努力いたします

・制作者の経歴
過去に以下のような実績があります。

周南ショートフィルムフェスティバル
http://setouchi.eiga.gr.jp/shunan_sigasai_pe.html
『家族の食卓』

福岡インディペンデント映画祭
http://www.fidff.com/com/2012-029.html
『それではみなさん、さようなら』

以下、編集中の近作の予告編です
ショート版

ロング版


こちらは撮影記です
http://undersiege.blog112.fc2.com/blog-entry-142.html

応募方法
メールでのご応募をお願いします

簡単な経歴と希望する役柄をお知らせください
また、
携帯撮りレベルで構いませんので、必ず写真を添付してください
見た目のイメージをかなり重要視します
こちらをもって一次審査とさせていただきます
制作部の人手が十分でないため、連絡は一次審査を通った方のみとさせていただきます
通過された方には1週間前後で連絡いたします

一次審査を通過された方には、随時都内でオーディションを行います
脚本内のワンシーンの読み合わせとごく簡単な面談です
場合によってはその場で合格通知を出すこともあります

まずは、経歴と写真をメールでご送付ください
メールアドレスは
scriptum8412*gmail.com
もしくは
arabatur07*gmail.com
です

(*を@に変えてくださ)

3月末まで募集しております

たまに携帯からご応募をいただき、インターネットメールにブロックをかけている方がいらっしゃいますが
返信ができなくなってしまいますので、フィルタリングルールから応募用メールアドレスを除外するか
パソコンのメールからご応募をください

ご応募お待ちしてます  

自主上映会します

以前の記事で書いた今年制作した自主制作映画の自主上映会をします。

見てみてもいいとう物好きなかたはいらしてください。

日時:①2013年1月26日 18:30~ ②2013年1月27日 14:30~
場所:すみだリバーサイドホール ミニシアター

http://www.city.sumida.lg.jp/sisetu_info/tamokuteki/sumidariversidehall/riyou_info.html

入場無料です。

下に予告編を貼っておきます。


会場のキャパに限界があるので事前に
①と②のどちらに来られるかと来られる方の人数を連絡いただけると嬉しいです。

連絡はこの記事のコメント欄、twitter、facebook、mixi
もしくはEメールでお願いします。
arabatur07あっとgmail.com(あっとを@に変えてください)

関連エントリー
自主制作映画の作り方 撮影レポート
 

テレビドラマじゃなくてテレビ映画『ゴーイング マイ ホーム』

今日はテレビドラマの話です。

ゴーイングマイホーム
 
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自主映画の作り方番外編 撮影レポート 

このブログをいつもご覧いただいている数少ない皆さん。
ご無沙汰しております。
管理人です。

実は先々週から先週にかけて合宿撮影に入ってまして
その前の製作から含めて殺人的な忙しさだったため
更新がすっかり滞ってしまいました。

いつもは自分のことを書かないようにしているのですが
いろいろ発見がありましたので今回は製作から撮影までの
ことをまとめてみました。

これから自主制作映画を作ってみたいと思っている人には
参考になるかもしれません。

2012年12月予告編をアップしました。


※上映会のお知らせ
自主上映会します。2013年1月予定

http://undersiege.blog112.fc2.com/blog-entry-149.html 
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連続ドラマ リーガル・ハイ9話 演説書き起こし

今日はTVドラマの話です。

今クールやってるドラマでは
『鍵のかかった部屋』
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『リーガル・ハイ』
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が好きです。

以前にもTVドラマについての記事を書いた事がありますが
不思議な事に私が好きなドラマはフジテレビかテレビ朝日に集中しています。

民放各局を見ていると思うのですが
この2局以外のドラマは視聴者をもの凄いアホだと思って作っているとしか思えません。
親切すぎるくらいに過剰な演出に辟易してしまいます。

フジテレビとテレビ朝日については
視聴者がちょっとアホくらいに思って作っている感じがします。

ここが微妙な線引きなんですが
微妙で適度なTV的演出に徹しているので好きと言えば好きです。

今日『リーガル・ハイ』の9話を見ていて
古沢先生が書いた素晴らしい演説があったので
全文を脚本形式に起こしてみました。

暇で暇で仕方ないかたは見てみて下さい。
これがカタルシスですね。

余計なBGMを使わないで堺さんの演劇演技を
活かした演出も素晴らしい!とまでは言いませんがGOODです。

あらすじはここを見て下さい。
『リーガル・ハイ』9話 シーン×

及び腰になり和解に応じようと提案する村人に対して。

古美門 「素晴らしい!皆さんの考えに感服しました!さすがふれあいの里だ。
ではそのように手続きしましょう」

立ち上がり、黛の肩を叩く。

古美門 「黛君。後は頼んだ」

古美門 「(立ち去りつつ)さようなら」

黛 「(古美門を追いかけ)先生!これでいいんですか?」

古美門 「良いんだよ」

黛 「でも」

古美門 「(立ち止まり)彼らが良いと言っているんだから。
ですよねみなさん?」

村人 「ええ。この世には金よりも大事な物がありますから。
(一同に)なあ?」

「そうだそうだ」とうなずく一同。

古美門 「(笑顔で頷きながら)見たまえ彼らのこの満足そうな表情を。
ズワイガニ食べ放題ツアーの帰りのバスの中じゃないか。
黛君、見たまえ。これがこの国のなれ合いという文化の根深さだ。
人間は長い年月飼いならされると、かくもダニのような生き物になるのだよ」

村人 「何?俺たちの事を言ったのか?」

古美門 「他に誰かいますか?自覚すらないとは羨ましい。
コケにされていることすら気付かずに墓に入れるとは羨ましい」

村人 「あんたちょっと酷いんじゃないのか!」

古美門 「申し訳ありません。最初に申し上げた通りみなさんのような惨めな
老人が大っ嫌いなものでして」

村人 「おい若造!お前なんなんだ!そんなに偉いのか!
そうよ。目上の人を敬うってことがないの!
私たちは君の倍は生きてるんだ!」

古美門 「倍も生きているのにご自分のことも分かっていらっしゃらないようなので
教えて差し上げているんです。
いいですか?(指を立て)皆さんは国に捨てられた民。棄民なんです。
国の発展のためには年金を貪る老人なんて無価値ですから
ちり取りで集めて端っこに寄せて羊羹でも食べさせて黙らせているんです。
大企業に寄生する心優しいダニ、それが皆さんだ」

黛 「先生もうやめて下さい」

村人 「てめえだってダニに寄生するばい菌じゃねえか!」

うなずく村人たち。

村人 「あたし達の何が気に入らないの!」

古美門  「かつてこの地は一面に桑畑が咲き誇っていたらしいですよ。
どの家でも蚕を飼っていたからだ。それはそれは美しい絹を紡いだそうですよ。
それを讃えて人々はいつからかこの地を絹見と呼ぶようになったそうだ。
養蚕業が衰退してからは稲作に転じました。
日本酒に適した素晴らしい米を作ったそうですが
政府の農地改革のよってそれも衰退した。
その後はこれと言った産業もなく過疎化の一途を辿りました。
市町村合併を繰り返し、補助金で凌ぎました。
5年前に化学工場がやってきましたね。
反対運動をしてみたらお小遣いがもらえた。
多くは農業すら放棄した。
ふれあいセンターなどという中身の無い立派な箱物も建ててもらえた。
使えもしない光ファイバーも引いてもらえた。ありがたいですねえ。
絹見という古くさい名前を捨てたら南モンブラン市というファッショナブルな
名前になりました。
なんてナウでヤングでトレンディなんでしょう。
(机に手をつき)そして今、土を汚され、水を汚され、病に冒され
この土地にだってもはや住めない可能性はあるけれど
でも商品券もくれたし、誠意も絆も感じられた。ありがたいことです。
本当に良かった良かった!
(立ち上がり)これで土地もよみがえるんでしょう。病気も治るんでしょう。
工場は汚染水を垂れ流すけれどもきっともう問題は起きないんでしょう。
だって絆があるから!」

村人怒って古美門に殴りかかる。

黛 「(村人を制して)落ち着いて下さい!」

古美門殴られて倒れる。

黛 「(古美門に走りより)先生!」

黛、古美門の頬にハンカチをあてようとする。

古美門、それを制して立ち上がる。

村人 「てめえなんかぶっ殺してやる!
「そうよ!どうしてそんな酷いことが言えるの!」
「あんたは悪魔よ!」
「あんたなんかに俺たちの苦しみが分かってたまるか!
俺たちだってあんたが言った事は嫌というほど分かってる!
みんな悔しくて悔しくて仕方ねえんだ!
けど必死で気持ちを押し殺して納得しようとしてるんじゃねえか!」

古美門 「なぜ?ゴミクズ扱いされている事を分かってなぜ納得しようと
しているんです?」

村人 「俺たちはもう年寄りなんだ」

古美門 「年寄りだからなんなんですか?」

村人 「具合が悪いのにみんな頑張ってるんだ!」

古美門 「だから何だってんだ!!」

静まる一同。

古美門 「だから労ってほしいんですか?だから慰めてほしいんですか?
だから優しくされたらすぐに嬉しくなってしまうんですか?
先人達に申し訳ないとは?子々孫々に恥ずかしいとは思わないんですか?
何が南モンブランだ。絹見村は本物のモンブランより美しいとは
どうして思わないんですか!
誰にも責任を取らせず、見たくない物を見ず、みんな仲良しで暮らしていけば
楽でしょう。
しかし、もし!
誇りある生き方を取り戻したいのならば!
見たくない物を見なくてはならない!
深い傷を負う事を覚悟して前に進むしかない!
戦うという事はそういう事だ!
愚痴なら墓場で言えばいい!
金が全てではない?金が全てなんですよ!
あなた方が相手に一矢報い、意気地を見せつける方法は!
奪われた物と、踏みにじられた尊厳にふさわしい対価を得る方法は
金だけなんだ!それ以外にないんだ!!
錦戸晴雄さん、あなたは元郵便局長だ。
幾度となく閉鎖されそうになった村の郵便局を最後まで守り抜いた。
森口三郎さんは小学校の校長先生。
村にいた子ども達はみんなあなたの教え子だ。
奥さんの久子さんは街のデパートの化粧品売り場で月間売り上げの記録保持者。
合田譲二さんは実に100ヘクタールもの田畑を耕した。
川田聡子さんとご主人は田畑を耕しながら日雇いの仕事をいくつもいくつも
掛け持ちした。
富田安広さんは商店街の会長。
毎年祭りを盛り上げてあのクリスタルキングを村に呼んだ事もある。
板倉初恵さんは女だてらにクレーン車を操縦し、6人の子どもを育て上げた。
敗戦の直後からこの国の基盤を1から作り上げた
その魂をきっとどこかに残してる!!
はずだと期待した私が愚かでした。
いいですか。2度と老後の暇つぶしに私を巻き込まないでいただきたい。
ダニはダニ同士どうぞ穏やかに緩やかに優しく
傷をなめ合ってくたばって頂きたい。
それではみなさん、さようなら!」

立ち去る古美門。


今我にかえって思うのですが
いったい私はなにをやっているのでしょうか・・・ 
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