お涙頂戴 難病映画

大ヒット作『世界の中心で愛をさけぶ』を契機に2000年代はやたらと
難病物映画が制作されました。

ただしどれも安易な模倣でしかなく「人の死を食い物にしている」という印象しか
私には残りませんでした。

ただしこのジャンルはずっと昔から存在しており中にはもちろん名作もあります。
というわけで新旧揃えて難病物の映画を紹介していきます。
 
『ある愛の詩』 1970(米)
病名:白血病
ある愛の詩


富豪の息子と庶民の娘との悲恋物語で
難病純愛映画の古典的名作。

やたらと甘ったるいテーマ曲が印象的です。
劇中の
「愛とは決して後悔しないこと」"Love means never having to say you're sorry"
というヒロインの言葉はは英語の教科書にも載るくらい有名です。


『愛と追憶の日々』 1983(米)

病名:癌
愛と追憶の日々


母と娘の一筋縄ではいかない愛情関係を娘がガンで三人の子供を
残して旅立つまでの30数年間に渡って描くドラマ。
病魔との闘いがメインではないですが感傷的になりがちな場面も
職人監督らしくあざとすぎずさらっと描いています。

これで少しも涙腺が緩まないという人は人生考え直したほうが良いかも知れません。

『レナードの朝』 1990(米)
病名:嗜眠性脳炎
レナードの朝

30年にわたる昏睡から目覚めた患者と、
彼を何とか救おうとする医師の必死の闘病生活を、
自らも精神科医のオリヴァー・サックスの実体験
による著作を基に描いたヒューマン・ドラマ。

デニーロのやりすぎ演技に圧倒されます。

『オータム・イン・ニューヨーク』 2000(米)
病名:神経芽腫
オータムインニューヨーク

ゴージャスでダンディなギアおやじと、まだかわいかったころのウィノナ・ライダーが
全然かみ合わない会話を交わしながらなぜか20の年齢差を越えて惹かれあう。
しかし神経芽腫に冒されたウィノナは…という悲恋もの。

私は映画を見ながらこのカップルがチェーンソーでぶった切られればいいのにと思いました。

ゴールデン・ラズベリー賞のワースト・スクリーン・カップル賞受賞。


『私の頭の中の消しゴム』 2004(韓)
病名:若年性アルツハイマー病

私の頭の中の消しゴム

運命的な出会いをし、幾多の障害を乗り越えて
結ばれた夫婦。
その妻が若年性アルツハイマーに冒され
徐々に記憶とともに愛を失っていく悲恋映画。

2001年に日本テレビ系列で放送されていた
『Pure Soul~君が僕を忘れても~』というドラマのリメイクです。

くどいくらいに繰り返される回転ドリーによるカメラワークと
伏線をすべて投げ出してしまっているシナリオは難点です。

あとは観る人がこのキムチ風味な味付けを好むかどうか次第だと思われます。

『生きる』 1952(日)
病名:癌
生きる

平凡な日々をすごし、生ける屍となっていた
主人公が癌で余命いくばくもない事を知り
「本当の生」を生きようとするヒューマンドラマ。

これで涙腺が緩まない人は心を入れ替えたほうがいいです。
マジで。

『1リットルの涙』 2004(日)

病名:脊髄小脳変性症
1リットルの涙

脊髄小脳変性症に冒され徐々に体の自由を失いながらも
必死で生きる少女の10年に及ぶ闘病生活を描いた
文科省推薦な教育映画。

正直劇映画としては話が平板すぎて面白くないのですが
ヒロインを演じた大西麻恵の演技が見事でした。
少なくとも病気に対する作り手の真摯な気持ちは伝わってきます。


『明日の記憶』 2006(日)

病名:若年性アルツハイマー
明日の記憶

若年性アルツハイマーと戦うサラリーマンと
それを支える妻を中心とした人間模様を描くヒューマンドラマ。

撮る映画撮る映画がどれも最低最悪な地雷監督・堤幸彦作品の中で
唯一と言って良い「観れる」映画。
ただし演出と演技のクドさはいつもどおりです。


『タイヨウのうた』 2006(日)

病名:色素性乾皮症(XP)
タイヨウのうた

以前こちらに書きました。
YUIかわいいよYUI。

個人的には2000年代に製作された
難病純愛映画の中で一番良い出来だと思っています。
他があまりにもひどいというのもありますが。


『僕の初恋をキミに捧ぐ』 2009(日)

病名:心疾患
僕の初恋をキミに捧ぐ


先天性の心臓疾患を抱える少年とそれを支える
幼馴染の少女の純愛悲恋映画…かとおもいきや。

骨壷を抱いてバージンロードというあまりにもホラーなラストシーンに唖然としました。

にも関わらず感動の沸点が低いティーンたちの涙を搾り取りました。
日本は大丈夫でしょうか。

コメント

YUIかわいいよYUi。
『きみに読む物語』(病名アルツハイマー)
もウェルメイドだし
『潜水服は蝶の夢を見る』(病名脳梗塞による全身不随)
もいい映画だと思う。
2010/ 11/ 02( 火) 12: 11: 50| URL| ジャック・タガード# -[ 編集 ]
 
吉永小百合主演の「愛と死を見つめて」の感想も、ぜひ聞かせてください。
2010/ 12/ 04( 土) 10: 51: 26| URL| 名無し# -[ 編集 ]
 
> 吉永小百合主演の「愛と死を見つめて」の感想も、ぜひ聞かせてください。
すいません。『愛と死をみつめて』は未見です。
ただせっかくおすすめ頂いたので近いうちに見てみます。
観たらどこかに感想を書こうとおもいます。
ありがとうございます。
2010/ 12/ 04( 土) 12: 05: 05| URL| ランボー怒りのサービス残業# -[ 編集 ]
 

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