ご当地映画 ~山陰編~

ご当地映画は特定の地域を中心としてストーリーが展開していくものです。
生まれも育ちも東京の私は地方への憧れが非常に強いです。
というわけで、私の思うご当地映画を何回かに分けて勝手に書いていきます。

第一回は日本で最も人口が少ない山陰地方です。

山陰地方は鳥取島根の両県を指すのが最も一般的ですので
鳥取県と島根県を舞台にした映画を紹介します。
 
鳥取
総人口:587,981人
県庁所在地:鳥取
鳥取ネタ


『リアリズムの宿』 2003(日)
リアリズムの宿

■舞台となった場所
鳥取市・岩美郡・東伯郡・八頭郡・日野郡


つげ義春原作漫画を映画化。
山下敦弘監督が真骨頂ともいえる
オフビートな作風が遺憾なく発揮されています。

ちなみに原作の舞台はは青森県の鰺ヶ沢ですが
映画は全編鳥取県内で撮影したようです。

冒頭に登場する国英駅(鳥取市)
国英駅


『銀色の雨』 2009(日)
銀色の雨

■舞台となった場所
米子市・境港市・大山町


浅田次郎の短編小説を映画化。
父を知らずに育った高校生を中心に、
それぞれ心に傷を負っている男女3人が出会って肩を寄せ合い、
やがて新たな一歩を踏み出すまでを描いた人間ドラマです。

タイトルどおり雨のシーンが非常に多く
疲弊した地方都市の陰鬱な雰囲気がよく出ています。

全編がほとんどフィックスカットのつなぎだけで構成されていて
極めてオーソドックスな撮り方をしたという印象があります。
が、ちょっと真面目に撮り過ぎていて面白みに欠けてるところが難点かもしれません。

島根
島根ネタ

総人口:715,971人
県庁所在地:松江市

『怪談』 1964(日)
怪談

■舞台となった場所
不明


映画自体はほとんどがセットでの撮影ですが
原作者の小泉八雲は島根にゆかりの深い人物で
タイトルの英字表記が『Kaidan』ではなく
『Kwaidan』になっているのも
出雲地方ではこのような発音をするからだそうです。
怪談―小泉八雲怪奇短編集 (偕成社文庫)怪談―小泉八雲怪奇短編集 (偕成社文庫)
(1991/09)
小泉 八雲

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『切腹』でも知られる日本映画界の巨匠
小林正樹監督作で、小泉八雲の作品集を基にした
『黒髪』『雪女』『耳無芳一の話』『茶碗の中』
の4編からなるオムニバス映画の形式をとっています。

正直少々眠たい映画ではありますが
強烈な色彩感覚と日本的な美しさを追求した映像美は
一見の価値があると思います。

『砂の器』 1974(日)
砂の器

■舞台となった場所
仁多郡奥出雲町


原作者の松本清張をして『原作を超えた』
と言わしめる社会派ミステリーの傑作です。

今回紹介する作品の中では間違いなく
スケール感・芸術性・面白さともに最高だと思います。

この作品の中で東北訛りと思われていた「カメダ」が
実は奥出雲の訛りで「亀嵩」を指しているということが
序盤の大きなキーポイントとなります。

現在の亀嵩駅
亀嵩駅

『もののけ姫』 1997(日)
もののけ姫

■舞台となった場所
雲南市吉田町


「え、どこが?」と思われるかもしれませんが
この作品に登場する「たたら場」は
雲南市にある『菅谷たたら高殿』がもとになっています。

モデルになった『菅谷たたら高殿』
菅谷たたら高殿

『天然コケッコー』 2007(日)
天然コケッコー

■舞台となった場所
浜田市


くらもちふさこ原作、少女漫画の映画版で
田舎の最も美しい部分だけをことさらに強調した
ほのぼのするラブストーリーです。

こことかここにも書きました。

管理人の大のお気に入りです。

『砂時計』 2008(日)
砂時計

■舞台となった場所
松江市・出雲市・大田市


これも少女漫画が原作ですが
メンヘラ女の疾走する自己愛に
何を間違えたのかホラー風味の味付けをしてしまった
メロドラマです。

ヒロインの少女時代を夏帆が
現在をゲゲゲの女房が演じていますが
自殺を計って運び込まれた病院の場面でも
バッチリ化粧で般若のような顔で
寝ていて超こええと思いました。

日本で希少な存在となった鳴き砂のある琴ヶ浜海岸や
琴ヶ浜海岸
物語のキーとなる仁摩サンドミュージアムなど
仁摩サンドミュージアム
ロケハンは素晴らしかったです。

錦織良成監督『島根3部作』

『白い船』 2002(日)
白い船

■舞台となった場所
平田市(現出雲市)

『うん、何?』 2008(日)
うん、何?
■舞台となった場所
雲南市

『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』 2010(日)
RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語

■舞台となった場所
松江市・出雲市


出雲市出身の錦織良成監督による
島根を舞台にした3部作です。

『白い船』は島根県平田市の小さな小学校と、
沖合いを行く大きなフェリーとの交流という実話を基にした話。

『うん、何?』は高校生の少年と母、少年が思いを寄せる少女との
関係を描いた青春映画。

『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』
は家族を省みることのなかった50歳目前の男が、ふと人生を振り返り
子供のころの夢だった電車の運転士を目指すという話。

3部作全体の感想として
「これをなぜわざわざ映画化したんだろう?」という
素朴な疑問が湧きました。
最後までみても「だから何だよ」以上の感想が浮かばないのは
作劇としてまずい気はします。
だからといって「ヤマなしオチなしイミなし」いわゆる「やおい」(ホモ的な意味ではないです)
を意識したわけでもないようなのでなんとも中途半端な印象だけが残りました。

でも日常風景の切り取り方がとても良いです。
田舎の町並みに憧れます。


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