『戦火の馬』—感想・レビュー

個人的評価 76/100点

■あらすじ
第一次世界大戦前夜のイギリスの農村で、1頭の美しい馬が貧しい農家にひきとられる。
この家の少年アルバート(ジェレミー・アーヴァイン)は、
“ジョーイ”と名付けられたその馬とかけがえのない友情を結ぶ。
しかし戦争が始まると、ジョーイは英国軍の軍馬として売られ、フランスの戦地に送られる。
アルバートはジョーイを探すため、徴兵年齢に満たないにもかかわらず入隊し、
最前線フランスに向かう。
ジョーイは死と隣り合わせの過酷な日々のなか、軍馬を誰よりも大切にするイギリス人将校、
ドイツ軍を脱走した少年兵の幼い兄弟、
両親を失ったフランスの少女らと巡り合う。
過酷な運命に立ち向かう人々との出会いと別れを繰り返しなら、
やがてジョーイは彼らの希望となり、“奇跡の馬”と呼ばれる。

WARHORSE01.jpg
 
■雑感
最初に言いますが、終盤までの1時間半くらいが正直かなり退屈でした。
話が全然転がっていかないのでいら立ちさえ感じました。

ですが、ジョーイが戦地に赴いたところから俄然話が面白くなります。
逆に終盤の1時間が完璧すぎたせいでそこまでの何もかもを忘れてしまいました。

名撮影監督ヤヌス・カミンスキーによる
美しい画面構成と色彩設計、ジョン・ウィリアムズの大げさな音楽も相まって
グイグイ引き込まれてきます。

特にハイライトを効かせた夕陽のラストカットはまるでレンブラントの絵画をみているようでした。

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■構成について
あらすじに書きましたが本作ではアルバートとジョーイを中心に置きつつ
ジョーイの視点からヨーロッパ戦線を駆け抜け
最後にまたアルバートとジョーイの話として帰結します。

話は滅茶苦茶予定調和ですし、あんまり中盤のエピソードがフックになってない気はしますが
(ジョーイが絡んでこないほとんどのパートが退屈に感じたのはこのせいだと思います)
これは戦争下でのある種のおとぎ話・ファンタジーとして割り切って観れば
全然気にはなりません。

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■まとめ
スピルバーグは驚異的な演出力でこのおとぎ話を
スケール感溢れるハリウッド的正当派人情劇に見事にまとめあげました。

知人でこの文章を読んで下さっている方がいるのかはわかりませんが
馬乗りなら必見だと思いますよ。

おすすめです。

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