『アーティスト』—感想・レビュー

個人的評価 87/100点

■あらすじ
1927年、サイレント映画全盛のハリウッド。
大スター、ジョージ・ヴァレンティン(ジャン・デュジャルダン)は、
共演した愛犬とともに新作の舞台挨拶で拍手喝采を浴びていた。
熱狂する観客たちで映画館前は大混乱となり、若い女性ファンがジョージを突き飛ばしてしまう。
それでも優しく微笑むジョージに感激した彼女は、大胆にも憧れの大スターの頬にキス。
その瞬間を捉えた写真は、翌日の新聞の一面を飾る。
写真の彼女の名前はペピー・ミラー(ベレニス・ベジョ)、未来のスターを目指す新人女優だった。
映画会社キノグラフでオーディションを受けた彼女は、愛らしい笑顔とキュートなダンスで、
ジョージ主演作のエキストラ役を獲得。撮影後、楽屋を訪ねてきたペピーに、
ジョージは“女優を目指すのなら、目立つ特徴がないと”と、アイライナーで唇の上にほくろを描く。
その日を境に、ペピーの快進撃が始まる。
踊り子、メイド、名前のある役、そして遂にヒロインに。
1929年、セリフのあるトーキー映画が登場すると、過去の栄光に固執し、
“サイレント映画こそ芸術”と主張するジョージは、
キノグラフ社の社長(ジョン・グッドマン)と決別する。
しかし数か月後、自ら初監督と主演を務めたサイレント映画は大コケ。
心を閉ざしたジョージは、心配して訪ねてきたペピーすら追い返してしまう。
それから1年。
今やペピーはトーキー映画の新進スターとして人気を獲得していた。

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■雑感
かるくネタバレになってしまいますが
本作は「落ちぶれたかつてのスターが立ち上がるまで」
という超シンプルな話です。

といっても公開から結構経ってますし
そんなこと言われないでも大体想像つくでしょうからお許しを。

本作と同様のサイレントからトーキーへの過渡期を描いた作品として
傑作ミュージカル映画
『雨に唄えば』

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■演出と展開について
この話は栄光→挫折→復活というハリウッドの王道スタイルで進行します。

また演出についてですが序盤から中盤にかけては
カットつなぎにワイプ・丸ワイプを多様し、フィックスカット多め
かつ役者がオーバーアクト気味な
セシル・B・デミルあたりを彷彿とさせるクラシカルかつ保守的な印象。

中盤から後半はフェードやオーバーラップが入ってきて
演技も抑えめな70年代以降の映画の手法を使っている印象がありました。

これがサイレントからトーキーへの過渡期という舞台背景と重なって
観客にも時代の変化を何気なく感じさせていると思います。

サイレントだとどうしてもオーバーアクトぎみにしないと
伝わりにくいのですがこれを何気なくやってしまうところは素晴らしいです。

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■最後に
本作はサイレント映画ですが厳密にはサイレント映画ではありません。
ちょっとそこが「サイレント」とうたっている割に反則気味な気はするのですが
逆に言えばこれほど上手く音をつかっている映画はないと思います。

必見です!

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