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『ファミリー・ツリー』—感想・レビュー

個人的評価 85/100点

亡くなったから良い人ってわけでもないよね

■あらすじ

ハワイ・オアフ島。弁護士のマット・キング(ジョージ・クルーニー)は、美しい妻と二人の娘たちを持ち、
仕事に粉骨砕身してきて、一見順風満帆な人生を送ってきた。
ある日、妻エリザベスがボート事故に遭い、意識不明の重体となる。
10歳の次女スコッティ(アマラ・ミラー)はショックから情緒不安定になり、様々な問題を引き起こす。
次女の反抗に、これまで家庭を顧みなかったマットはなすすべもなく手を焼いていた。
さらに、マットはカウアイ島にある先祖代々受け継がれてきた広大な土地を売却するかどうかという問題を抱えていた。
売却すれば自然は失われるものの一族に巨額の資金が入り、妻に楽をさせてあげられる
。しかしエリザベスは一向に回復せず先行きが見えない。
そんな中、全寮制の学校へ通う長女アレックス(シャイリーン・ウッドリー)
の迎えに行ったマットがエリザベスの病状を伝えると、
母に対して許せぬ思いのあるアレックスは動揺と相まって、
エリザベスが浮気をしていたことを告げてしまう。
動転したマットは、親友夫妻を詰問。
すると、エリザベスは真剣に離婚を考えていたことを知る。
マットは怒り震えながらも、
エリザベスのために浮気相手のスピアーに事故のことや現状について直接伝えようと思い立つ。
娘二人とアレックスの男友達とともに、マットはスピアーのいるカウアイ島へ向かう。

DESENDANTS01.jpg
 
■演出について
本作の特徴としてとにかくクロースアップのショットが多いです。
特に内省的な場面が増える後半ではその傾向がさらに
強くなっていました。

クロースアップは台詞以外の情報で人間の感情を伝えるには
最良の手段だと思いますが
役者が下手だと画面が持ちません。

自主映画でもなんでもいいのですが
演出をやったことのある人ならばわかるはずです。
下手な役者をクロースアップで映すと
ただ何も考えてないように見えるだけです。

もちろんジョージ・クルーニーという優れた被写体あってのものですが
人間ドラマの名手アレクサンダー・ペインだけあって非常に効果的に使っていました。

また全体の大きな流れでいうと
天候を使った感情表現もしていました。

終盤までずっと曇天の日が続きますが
マットとスピアーの場面が終ると
初めて晴れの日がやってきます。

よくある演出ですが、よくある演出は
優れているからこそよく使われるっていうことですね。

DESENDANTS04.jpg

■亡くなった人はみんな良い人?
本作で最も印象的だったのは亡くなった妻が
浮気をしていてマットもアレックスも亡くなった妻に対して
怒りの感情を持っているということです。

見る前は家族の再生の話だと思っていましたが
どちらかいうと家族の再生より
亡くなった妻・母の不貞を許す話という側面の方が
強くなっていました。

「家族の映画」という視点から見ると
この手の話のフォーマットは「クレイマークレイマー」から続く

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疎遠になっていた親子が分かり合う過程を描くものですが
本作での長女アレックスは言動がすれているだけで実際には
終始一貫していい子です。

なので親子の分かり合う話というよりは
いい子なんだということに気がつく話になっています。

あとアレックスが連れてくる
ボンクラ青年シドがいい味出してましたね。
空気が読めないアホなんだけど
ナイスガイという俳優にとっては
実においしい役だったと思います。

DESENDANTS06.jpg


■原題について
本作は3つの話が同時進行しています。
1つめが問題を起こす娘と父の話
2つめが母の浮気相手に会いに行く話
3つめが先祖代々受け継いできた広大な土地の売却話。

2つめの話がバックボーンとなっているので
ロードムービー調ともいえるのですが
その道程でマットたちは売却が進んでいる広大な原野を見ます。

このことがきっかけで最終的にマットは
土地に売却について大きな決断をしますが
ネタバレになるのでやめておきます。

ちなみに原題「The Descendants」

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は「ご先祖さま」という意味があり
土地のこと、ハワイアンとしてのマットのルーツを
示しています。

なんだかだらだらと
取り留めのない文章になってしまいましたが
本作が全力でお勧めできる秀作であることは間違いありません。

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