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撮影レポート 自主映画「それから、」

ご無沙汰しております。
2ヶ月ぶりの更新になります。

5月の半ばからつい先日まで新しい企画の
撮影に入っていたためあまりに多忙で更新ができていませんでした。

今回も前回同様、撮影レポートを書きました。
もしも自主映画というコアでマニアックな世界に足を踏み入れたい
と思っている方は参考になるかもしれません。

 
■反省~製作開始 2012年12月~2013年1月
前作「陽が昇る前に」

の撮影が12月にオールアップし次に何をするか考えていました。

前作のオールアップは12月だったのですが
ラストシーンを除く全ての撮影は10月中に終了しており
オールアップの時には編集もほぼ完了していました。

この時点で実は僕はかなり微妙な気持ちになっていました
自分の想像と完成品にかなりギャップがあったからです。

完パケ品ができて何度かチェックしているうちに
何がまずかったのかがわかってきました。

問題1 音声が悪すぎる
音の悪さは自主映画の宿命みたいなもので
画が良い自主映画は僕も結構見たことがありますが
音が良い自主映画はこれまで見たことがありませんでした。

が、前作では現場でそもそも音声のオペレートを
する人がいなかったために周辺環境の電気的ノイズがひどかったり
録音レベルがバラバラだったりで極めて聞き苦しいものがありました。

台詞がよく聞き取れない映像ほど苛立たしいものはないですよね?

問題2 無駄な台詞が多すぎる
台詞は説明するのにお手軽な方法なので
ついつい多くなってしまうのですが多すぎる言葉は
鬱陶しいんですね。
前作は初稿の段階で100分くらいありかなり削って
74分になりましたが、できれば編集段階でもう20分ぐらい削りたかったです。
ただこれ以上削ってしまうと意味が通らない部分で出てきてしまったので
削りきれなかったのが残念でした。

問題3 監督が入れ込みすぎて客観的な判断ができなくなっている
前作については問題2のとおりかなり脚本にも問題が多かったと
(それ以前の話で根本的に話がふにゃふにゃし過ぎ)
今は思えるのですが監督が入れ込みすぎてて良い所と悪いところの
取捨選択が現場でできなくなっていたのも問題でした。
もう少し客観的に見れていれば問題2のあたりはクリアできていたのかなと。

問題4 カットが無駄に多すぎ
これは台詞が多すぎるという脚本のせいでもあるのですが
座って全く動きのない登場人物の会話シーンをシングルショットで
会話ごとに割って見せていたのでカット割りが半端じゃないことになっていました。
またこういった割り方をしてしまうと人物の寄り画ばっかで
見苦くて見づらいということもよくわかりました。

とりあえずこの4つをクリアできないまでも
少しでも改善しようというところから企画ははじまりました。

■2013年1月~2013年3月 脚本執筆、スタッフィング、ロケーション確保
次に何をやるかと考えて、今回は完全新規じゃなくて
過去作のリメイクを選択しました。
過去作の中で脚本は割りと気に入っていたけど技術力の面で
当時あまりにもあまりで残念でならなかったものがあったので
大幅に書き直すという前提でそいつを元に執筆を開始しました。
もっともそのホンは全部僕が書いており、同じ人物が書き直すと
代わり映えしなさそうなのでとりあえずは兄に手をいれてもらいました。

元になった過去作。
自分で撮影し、自分で照明をやり、自分で録音をしていました。合唱



スタッフについては前作で撮影を担当してくださった重枝さんが

撮影監督の重枝さん。今回もお世話になりました。
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協力を快諾してくださり助手兼照明の鷹澤さんととりあえず
撮影周りのメンバーはそろいました。
この当時は専属の照明の方が協力を表明してくださっていたのですが
仕事のスケジュールが都合つけられなくなりNGになってしまったのが
非常に残念でした。

また懸念となっていた録音についても中心となる技師さんがひとり見つかり
とりあえずなんとかなるかなと思ったのが3月の末ごろでした。
ただこれが後で大きな問題となりました。

ロケーションは紆余曲折を経てまた鋸南町の協力をいただきました。
コーディネーターの清水さんには本当に頭があがりません。
清水さんがいなかったらあまりの激務で本気で僕も兄も死んでいた可能性がありました。
また脚本上でメインの舞台となる家は撮影に非常におあつらえ向きな
亡くなった祖母の家があったのでそこに決まりました。
というよりその家があったから、この企画が立ち上げられたといっても過言ではありません。

鋸南町は海と山が近いのでどっちでも行ける便利な場所です。
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という風に毎週毎週なんらかの小さな問題は発生しながらも
製作は進行していきました。

■2013年3月~2013年5月 キャスティング、読み合わせ、問題発生
スタッフィングやロケーションが固まり始めてから
キャスティングを始めました。
実は前作のキャストにも結構声をかけていたのですが結構断られました。
(大人の事情があるので詳しくは書けません)
唯一、前作で下品なお父さんの役を好演した元岡伸治郎さんが続投してくれたのは幸運でした。
追加設定したキャラクターの中で完全に元岡さんを宛て書きし役があったからです。
また元岡さんには主人公の母親役となる役者の選考に難儀していた時に
満利江さんを紹介してくださり二重に感謝です。
満利江さんは正直役の設定より若すぎて最初はどうかと思ったのですが
クランクインまでにしっかり作りこんできてくれていて驚かされました。
経験に裏打ちされた技術も含めて満利江さんの存在は本当にありがたかったです。

画面真ん中が満利江さん。
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その他のキャストは全てオーディションで選考しました。
メインどころで募集した役柄は6人だったはずですが
書類審査だけになった方もも含めて200人近い応募者があり
よくこんなに来るもんだなと不思議に思ったものです。
(前作の時もそうでしたが)
そんなわけで退屈で厳しくて面倒な作業を続けつつ4月中にはキャストが決まりました。

そんな中クランクインを2週間後に控えた4月の末日大きな問題が発生しました。
録音技師さんが急に音信不通になってしまったのです。

すでに鋸南でのロケーション撮影の日取りや
移動、宿泊、食事の手配にスケジュール調整も終わっており
延期にするのも非常に厳しい時期になっていました。

僕も兄もあてを方々あたってみましたが
こんな直前になってそう簡単に見つかるわけもなく途方にくれていたところ
撮影担当の重枝さんが木村さんを紹介してくれ
なんとかクランクインにこぎつけることができました。

左が木村さん、右が富田君。手前のマッチョな人が照明兼任の鷹澤さん。
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重ね重ね重枝さんには感謝の言葉もありません。

その後読み合わせを軽くして簡単に全員の癖をつかんだ上で
クランクインとなりました。

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■2013年5月~6月 撮影
撮影については鋸南でのロケーション撮影の初日に
メインキャストの一人が半日遅刻してくるという大問題がありましたが
幸いにも天気に恵まれたおかげで予定は回収できました。

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その後も雨季にもかかわらず天気に恵まれ
キャストが時間通りに来なかったり、集合場所に来なかったり
当日になって使えるはずの場所が使えなくなったり
酒に飲まれたり、スタッフ一人の服装がみすぼらしかったりしながらも
撮影は快調に進行しました。

中打ち上げの様子。この後事件が。。
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演出ではシングルショットで細かいカット割りをやめ
フィックスで1カットが長めでもフレームの中の人物をできるだけ動かすこと
どうしても動きがつけづらい時はクレーンや移動でカメラに動きをつけて
カット数を無意味に増やさないように気をつけました。

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また、演技的には読み合わせの回数を減らした変わりに
ある程度役者さんには自分の裁量で芝居を決めてもらったので
ギチギチに固めてNG連発するみたいなことがなかったこと
撮影部的には重枝さん鷹澤さんが撮影、照明どころか音声まで気にしなくてはならなかったのが
木村さんと富田君のおかげで負担が軽減されて動きやすくなったこともあって
当初の線引きどおりにクランクアップしました。

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線引きどおりになる可能性は1パーセント以下だと思っていたので
この結果には自分自身でも驚きを隠せません。

が、それもこれも良いキャストとスタッフに恵まれた結果です。
ありがとうございました。

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皆さんが楽しんでくれたのならいいですが
今回は本当に人が多かったので僕は肉体的以上に精神的にきつかったです。
5年前に製作を始めた時にはこんな大所帯になるとは
夢にも思いませんでしたよ。
それと製作部はもう本当にやりたくない。。

もしもこの記事を読んで下さっている方の中に役者の卵みたいな方が
いらしたら言っておきたいのですがスタッフ、特に製作部には
感謝の気持ちを絶対に忘れないようにしていただきたいです。
一番拘束されて一番仕事量が多くて一番ストレスが溜まるのに
一番地味なポジションです。
ですがこのポジションに人がいないと映像製作は絶対できませんので。

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今回は撮影直前になって昨年放送されていた『Fate/Zero』という

『Fate/Zero』時間を操る魔術使いと肉体強化を使った神父のラストバトル。
バレットタイムまで飛び出す信頼のufotable品質。



アニメにかつてないくらいハマってしまい撮影中も時々たまに全然関係ないアニメのことを考えていました。
お陰で図らずも客観的な視点を持てて良かったかなと思う次第です。

これから物撮り、編集とカラコレ、MA/SEの工程を経て
3ヶ月後ぐらいにはお披露目できる予定です。

どんな形でのお披露目になるかまだ未定ですが
お暇な方は観にきて下さい。

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撮影レポート

コメント

映画作りって楽しいですよねーー
2013/ 06/ 12( 水) 09: 52: 49| URL| CUBE# -[ 編集 ]
 
お世話になりました。
今年はロケの仕事ばかりでかなりしんどい時期でしたが
私としてもロケが行えてよかったです。
井戸の件は本当にごめんね。
でもあそこ使えてよかったですね(笑)

2013/ 09/ 05( 木) 18: 51: 15| URL| ズミシ# SFo5/nok[ 編集 ]
 

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