劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス—感想・レビュー

■個人的評価 73/100
TVでやって欲しかったなあ…

劇場版 PSYCHO-PASS1

■あらすじ
西暦2116年、「シビュラシステム」を輸出し、世界に広げようと計画する日本政府は、
内戦状態のSEAUn(シーアン=東南アジア連合)の首都シャンバラフロートにシステムを実験的に導入。
しかし、SEAUnからテロリストが日本に密入国し、シビュラシステムの中枢に攻撃をしかけてくる。
公安局刑事課一係の常守朱は密入国者たちと対峙するが、
やがて彼らを裏で手引きしている人物の存在が浮上する。
その人物は、公安局刑事課一係の執行官だった男で、常守朱のかつての仲間だった。

今更ながら明けましておめでとうございます。

また随分更新間隔が空いてしまいましたが
2015年の1本目はこれです。
 

■映画を意識した作りにはなってない。

先週封切りになったばかりの人気アニメシリーズの映画版です。

TVシリーズ「PSYCHO-PASS」は男性キャラクターに
色気溢れる人物が多いため腐ったお姉さんたち
から非常に人気が高いことで知られていますが
意外な事に観客の大半は男性でした。

最初に言っちゃいますがエンタメ作品としては普通に面白かったです。

なんですが、TVシリーズを見ていないと意味が分からない作りになっている
という点でどうしても映画としては不満が残ります。
おととしに『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編] 叛逆の物語』
を観たときにも書いたのですが映画なんだからそれ単体で分かる作りにして欲しかったです。

日本のアニメは世界で人気とか言われてますが
スタジオジブリとかの一部の例外を除いて
大半は非常にドメスティックな市場で勝負しており
内に内にという方向性に進んでいくのも理解はできます。

ですがオタ向けTVシリーズの続きでも
『涼宮ハルヒの消失』とか去年の『たまこラブストーリー』
とか1本でちゃんとわかるように作られている作品もあるにはあります。
できればTVシリーズを知らないで観た一般の映画ファンが観て
逆にTVシリーズを見たくなるような企画が増えて欲しいなと思います。
私も『涼宮ハルヒの消失』がきっかけでTVアニメをみるようになったクチなので。

こういう風に旧来のファン以外を巻き込めない作りの
アニメ映画が主流として作られているうちは
深夜アニメが真の市民権を得られる日も来ないんじゃないでしょうか。

劇場版 PSYCHO-PASS2

■普通にエンタメ作として良く出来てます。

とかなんとか散々文句を言いましたが
1本のエンタメ作品として普通に面白かったです。

正直TVの2期目は頭でっかちな印象があり
1期からの盛り上がりに対して拍子抜けな感じがしてましたが
警察+サイバーパンク+サスペンス+ミステリー
の要素を含んでいたTVに対して
戦争アクション映画としての要素が強くなっています。

塩谷監督の演出はかなり実写を強く意識しており
アニメに見られる特有の3Dによる
高速ドリー+クレーンショット(実写じゃないので用語は違うはずですが便宜上)
みたいな移動ショットがほとんどみられず
フィックスで割っていって見せるという基本に忠実ながら
ケレン味溢れる技は名人芸の域です。

ゲリラ部隊のベースキャンプが襲撃されるところが
モロに『地獄の黙示録』だったりゲリラ対政府の構図が『キリング・フィールド』
ぽかったり日本語で書かれた脚本なのに
「字幕 戸田奈津子」
とかクレジットされているのにも注目です。

「内容なんかどうでもいいからキャラクター萌えしたい!」という
要望にも朱が狡噛の彼シャツ状態になる展開でカップル厨を
宜野座と狡噛が共闘する展開に腐ったお姉さんたちを
しっかり悶絶させてくれる作りになっています。

というわけで「映画としてはどうなんだろう?」
という疑問符は付きますし、R15+の通り人体破壊のグロ描写もありますが
それが大丈夫なら戦争アクションとして中々の良作だとは思います。
おすすめです。

コメント

コメントの投稿

  • URL
  • コメント内容
  • password
  • 秘密
  • 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL: http://undersiege.blog112.fc2.com/tb.php/199-aa2831f0
ブログパーツ