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アップルシード アルファ—感想・レビュー

■個人的評価 52/100
日本の3Dアニメの限界を露呈。


アップルシード アルファ1

■あらすじ
第5次非核大戦が終結し、廃墟となったニューヨーク。
元SWAT隊員のデュナンと、その恋人で全身サイボーグのブリアレイオスは、
不本意ながらもギャングから依頼された仕事をこなし、日々の糧を得ていた。
そんなある日、2人は自動兵器に襲われていた
アイリスとオルソンという男女を助けるが……。
 

■2Dと3Dの差はなにか?

荒巻監督はインタビューでこう答えています。
「今回の『アップルシード アルファ』ではいわゆるフォトリアルなルックを採用して、
CGアニメーションというものがどこまでできるのか、そこを突き詰めることをテーマに制作しています。」


従来の2Dアニメといわゆる「リアル」を目指した3Dの最大の違いは何か?
といったらそれば人物描写にあると思います。

そしてその描き方は実写も含めて日本映像界そのものの
問題点にも通じるものがあるように感じました。

■ガラパゴス化する映像業界

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というフルCGでありながらセルルックの2D作品として作られたアニメ映画がありました。
キャラクターの表情は豊かで目新しいものは特にないながらも
非常に楽しい作品でした。

ですがこの『アップルシード アルファ』で描かれたキャラクターは
どうにも表情に乏しいように感じます。

なぜ2Dでできていることが3Dでは出来なくなってしまうのか?

それは「2Dでは表情がデフォルメ化されているから」に尽きると思います。
デフォルメ化されていると上手く表情が作れるのに
リアリスティックな物を目指すとうまくいかなくなってしまう。

これは実写界にもどことなく通じるものがあるように感じます。
実写でもどこもかしこも舞台劇のようなオーバーアクトをしているのに対して
いわゆる「抑えた芝居」というのはほとんど見られません。
日本の映像業界の作り手そのものが"大きな動作で・大きな表情で・大きな声で"
表現すること以外を苦手にしているのかもしれません。

2Dアニメではこうした大きな演技は2Dキャラクターのデフォルメ化された動きに
良くマッチします。
私は日本の2Dアニメのクオリティは世界最高クラスだと確信していますが
デフォルメ要素が日本のガラパゴス的環境に最適なのでしょう。

ですがそれがリアルを目指したときの足かせになっています。
本作での声優さんは洋画吹き替えを多くこなしている方をキャスティングしています。

それ故に声には違和感が無いのですが
キャラクターの無表情さが余計に気になってしまいます。

上映時間中ずっと私は「恐ろしい大根役者が出演している海外映画の吹き替え版」
を観ているような気分でした。

アップルシード アルファ2

ハリウッド調のあまり彩度を上げないどことなく眠たい感じの映像や
キーを強く前面に出して、抑えをふわっと当てるライティング
それに精緻な背景美術は本当に素晴らしいです。
ですが、これも悪い意味でハリウッドらしいおおざっぱな展開と
キャラクターの表情の乏しさがどうにも気になってしょうがありません。

というわけで強くはお勧めしませんが
どうしようもなく見づらいとかそういうことはないので安心してご覧になってください。

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