2014年 公開映画私的ワースト10

2014年ベスト・ワースト企画の最後の記事として
2014年公開作の私的ワースト10です。

私も自分でやっているからわかりますが
自主映画でさえもある程度の規模になれば
かかる労力は半端ではありません。

特に制作部の苦労を思うと血の涙が出そうではあります。

ですが、面白くない物は面白くないんです。
本当にすみません。

ここで紹介する作品が好きな方も
趣味嗜好は人それぞれですから
私のような訳の分からん若造の戯言など適当に聞き流して
海のような広い心で許してください。

※ツッコミを入れるために所々ネタバレしてますのでその旨ご了承ください。

過去のベスト・ワーストは下から。
2007年
2007年公開映画 私的ベスト10
2007年公開 日本私的ベスト10
2008年
2008年公開映画 私的ベスト10
2008年公開日本映画 私的ベスト10
2009年
2009年公開映画 私的ベスト10
2009年公開 私的日本映画ベスト10
2000年代総合
ゼロ年代ベスト20
ゼロ年代ワースト映画
2010年
2010年公開映画 私的ベスト10
2010年公開映画 私的ワースト10
2010年公開 私的日本映画ベスト10

2011年
2011年公開映画 私的ベスト20

2011年公開 私的日本映画ベスト10
2011年公開映画 私的ワースト10
2012年
2012年公開映画 私的ワースト10
2012年公開 私的日本映画ベスト10
2012年公開映画 私的ベスト10

2013年
2013年公開映画 私的ベスト10
2013年公開日本映画 私的ベスト10
2013年 アニメ作品私的ベスト10
2013年公開映画 私的ワースト10

 

10.『クローズEXPLODE』(Crows Explode)
クローズEXPLODE
「めんどくせえな。俺は喧嘩しないって言ってるだろ」→「オラァ!」ちょwwおまww

世紀末高校覇者を決める学園ファンタジー青春もの
(で大体合ってますよね?)
のリブート企画です。

ワーストとか書きましたが私はこの作品全く嫌いじゃありません。
むしろ好きです。
何より本作は演出が素晴らしく、特に時折挟まれる
バカかっこいいスローモーションとか
POVで見上げた空のカットから回想につなぐクールなシーンつなぎとか
最高です。

ですけど、「俺は喧嘩しねえんだよ…」
とか言ってる主人公が舌の根、乾かないうちに殴り合いし始めたりとか
ヤーさんに焼き打ちされた中古車販売店のくだりが
「オイオイ、それでいいのかよ」みたいな回収のされ方をしたりで
どうしようもなく穴だらけなのでワーストにいれました。

それに僕、不良の行動原理とか全く理解できないし…。

9.『トランセンデンス』(Transcendence)
トランセンデンス
もうちょっと話し合おうよ。

高度に進化した人口知能と人類のせめぎ合いを描いた
SFスリラーっていう感じなんですが
人口知能となって急速な進化を遂げた
ウィルは敵ではなく普通に有用な存在だったのではないかと。

ウィルの作ったテクノロジーは実際に成果を挙げていた訳ですし
実際のところ、あのテログループが攻撃してこなかったら
人類に危害を加えるつもりはなかったんじゃないですかね?

肉体を持っていたころのウィルの同僚科学者たちも
話し合いもせずに、いきなりドンパチで
むしろ人類の本当の敵はお前らじゃないのかと。

とは言え本作も映像技術の面では素晴らしく
特に苦痛ではありませんでしたので、全く悪感情はありません。

8.『オンリー・ゴッド』(Only God Forgives)
オンリー・ゴッド
おっさんのカラオケを心ゆくまで堪能できる癒し系ムービー(ウソ)

「面白くない」
ただその一言につきます。

当たり前なんです。
監督だって面白い映画を作ろうと思って
作っているわけじゃないんです。
娯楽作ではなく完全にアートとして作られた
本作の性質上、「面白くない」と批判するのは
ナンセンスです。

私だって監督の前作『ドライブ』
みたいなエンタメ作が出てくるとは微塵も思ってませんでしたし
生々しい音とか、おっさんの華麗なアクションとか、圧倒的にかっこいい画面とか
見るべき部分もたくさんあります。

でもつまらないものはつまらないんです。
本当にごめんなさい。

7.『渇き。』(The World of Kanako)
渇き。2
センスが時代遅れになりつつある。

http://undersiege.blog112.fc2.com/blog-entry-194.html

6.『魔女の宅急便』(Kiki's Delivery Service)
魔女の宅急便3
西○運輸より荷物の扱いが雑な宅配人。

http://undersiege.blog112.fc2.com/blog-entry-189.html

5.『好きっていいなよ。』(Say "I Love You" )
好きっていいなよ。
よくそんなことで悩んでられるな。ひょっとして自慢?

いや、もう本当にね…
あまりにも展開が退屈で何回か意識が飛びました。
映画版の本作は原作コミックの短編をつなぎ合わせた
物になっています。
ですので、話に芯が無いです。

ですが、ハッキリしたスジが無くても面白い映画も山ほどあるわけですから
問題はそこではなく一つ一つの話が
完全に分離してしまっていることにあります。

102分の間に30分枠のTVドラマを4、5本
立て続けに見せられたようなせわしなさがある一方で
会話文が非常に冗長で、しかもそれをあまり割らないで
フィックスでダラダラダラダラ見せられるもので
会話が終わりになるころには一体なんの話をしていたのか
わからなくなる始末でした。

劇中で起こる出来事は
寡黙なJK川口春奈さんと超絶モテ男の彼、福士蒼汰くん
がイチャイチャしながらどうでもいいこと
(ほんと、Tシャツについてるタグがちょっとチクチクするくらいのレベルの)
で悩んだフリとかしつつ、福士くんにちょっかい出してくる女の子とか
春奈ちゃんに告ってくる福士くんの親友を振ったりしながら
とりあえずイチャイチャするみたいな感じです。

なんか、最後に福士くんがモデルになってどうの…とかいうくだりが
あった気がしたんですが退屈過ぎて意識が軽く飛んでいたので
記憶が大分おぼろげです。

すいません、本当にすいません。

撮影技術についてはラブストーリーの王道というか
フレアとデフューザーが強くかかってほわっとしたルックで
あとはやけにパンフォーカスが多かった気がします。

4.『悪夢ちゃん The夢ovie』(My Little Nightmare: The Movie)
悪夢ちゃん The夢ovie
お願いだからTVでやってよ…。

まずはルックの圧倒的なダサさ。
全部パンフォーカス、ゆるい構図
ツルツルに光が回った陰影の全く無い不自然に明るい画面
プレステ並のクオリティのCG
幼稚園のお遊戯会のような芝居。

いや、いいんですよ。
TVでやったからもう1本なんか作ろうっていうのも
近年はガリレオシリーズみたいに映画版がしっかりした
作りのTVドラマの劇場版も出てきてますし。

でもね、なんで劇場版まで
TVの安っぽいルックを継承しちゃうんですが?
商業ラインに乗っているメジャー映画で
予算もそれなりにあるはずなのに、家庭用のDVカムで
撮れてしまいそうなルックの画にする理由はどこにあるんでしょうか?
確かにテレビならわかります。
画面の大きさが全然違うから、見易くするために
光をちゃんと回してあげたほうがいいんでしょう。
じゃあ大スクリーンの映画でそれをやらなきゃならない理由はなんでしょうか?

話の方ですが、やけに重い…
というか重い話自体は全く問題ないのですが
子供が犯した殺人を大人が隠蔽するという内容の話を
子供向け映画として作る発想には驚愕しました。

これは悪い事しても少年法で守られてるから大人がなんとかしてくれるよ (・ω<)
という少年少女へのメッセージと理解したらいいのでしょうか。

3.『わたしのハワイの歩きかた』(Go to Hawaii)
わたしのハワイの歩きかた
女性向きを謳った最低の女性蔑視映画。

本作の筋を乱暴に要約するとこうなります。

不倫とかして疲れたライターの女性が
会社の経費つかって業務上横領を重ねながら
自分探しにいったハワイで日本人とばっかつるんで
男の間を渡り歩いて、ウィキペディアでも調べられそうなレベルの
ハワイのガイド本を出版する。

もう、本当にね…
全く・ただの・少しもヒロインが魅力的じゃない。
恐ろしい事に、本作はどうやら女性向けにつくられているようです。
いったいどこのだれが、業務上横領を重ねながら男の間を渡り歩くビッチ
共感できるというのでしょうか?

同じく不倫に走り、業務上横領を働く女性を主人公にした
『紙の月』が描写の巧みさでヒロインに強いシンパシーを感じさせる一方で
本作のヒロインには全く・ただの・少しもシンパシーを感じませんでした。

バブル脳のおっさんが
「女はこんなもん見せときゃ喜ぶんだよ!」
みたな心構えで作った最低の女性蔑視映画です。

2.『薔薇色のブー子』(Rose Color's Buko)
薔薇色のブー子
映画でもTVドラマですらない、ただただ苦痛なだけの何か。

まずはルックの圧倒的なダサさ。
全部パンフォーカス、ゆるい構図
ツルツルに光が回った陰影の全く無い不自然に明るい画面
プレステ並のクオリティのCG…
あれ?なんかつい最近このフレーズ書きましたね。

もっとも、本作については映画として語るのが間違っているのかも
しれません。
書割りを前にしているようなのっぺりした画面は
これが映像作品ではなくコントとして作られているからだと思います。

繰り出されるギャグの数々は
芸人の一発ギャグと小学生並みの下ネタだけ。
鑑賞前と観賞後に比喩表現ではなく
本当に部屋の温度が2度くらい下がった気がします。

1分1秒あたりの拷問度合いで言ったら
ダントツでトップだったのですが
低予算であることと上映時間が93分と短く、
心を無にしていたらいつの間にか終わっていたので
僅差で2位となりました。

1.『MONSTERZ モンスターズ』(Monsterz )
MONSTERZ モンスターズ
怪物級のク○映画。

まずはルックの圧倒的なダサさ。
全部パンフォーカス、ゆるい構図
ツルツルに光が回った陰影の全く無い不自然に明るい画面
プレステ並のクオリティのCG…
あれ?なんかつい最近このフレーズ書きましたね。
しかも2回くらい。

同じ要素を持つ『悪夢ちゃん The夢ovie』や薔薇色の何とかに加え
本作の脚本のガバガバぶりはツッコミ用のハリセンが
いくつあっても追いつかないほど
です。

実をいうと散々笑わせてもらったので結構楽しかったのですが
何十億もの予算をかけてこのような作品が生み出されてしまうということに
日本映画界の暗部を見た気がします。

藤原竜也さんが不自然に足をひきずりながら、目を見開いて
「どぼじでだよ〜!!」って連発したり
山田孝之さんを超能力で操られたなかやまきんに君みたいのが
┌(┌ ^o^)┐ホモォ… って感じに襲ってきたり
警察のドジっ子ぶりに振り回されたり
5分に一回はやってくる爆笑ポイントの数々に
見終わった時にはへとへとになってしまいました。

監督はオカルトホラーの傑作
『リング』を撮った中田秀夫。
しかしなぜ『リング』のような傑作を撮った人が
こんな作品を…。

本作については以下の記事が非常に詳しいので是非ご覧になってください。
http://kagehinata64.blog71.fc2.com/blog-entry-757.html

■まとめ

上位3本は本当に僅差でした。
逆に8〜10位は普通に観れたので全く悪感情はありません。
10位とか普通に好きなくらいです。

日本映画の駄目な作品に観られる映像面の特徴として
画面がパンフォーカスばっかりで光がまわりすぎて
ツルツルな奥行きのないものが多いというのがあります。

日本映画ベストの方で挙げた中では
10位の『ニシノユキヒコの恋と冒険』は例外ですが
そのような特徴を持った物は他にはありませんでした。

もっとも3位の『わたしのハワイの歩きかた』
については画面自体は映画的ではありましたので
だから良いとも言い切れないところではあります。

まとめとして
怒りしかこみ上げてこないのが『わたしのハワイの歩きかた』
コメディなのに1ミリたりとも笑えないのが『薔薇色のブー子』
シリアスなのに笑いしか生まないのが『MONSTERZ モンスターズ』
と覚えてください。

コメント

レビュー面白かったです
映画の感想が脚本や役者になりがちですが
映像の評価は、邦画のほうがこうして拝見するに圧倒的にださいですよね、お金かけてもダメなのは悲しくなるね
2015/ 02/ 04( 水) 10: 56: 19| URL| hone# -[ 編集 ]
 
日本映画を観ていると
被写界深度を深くし過ぎなのと、光をフラットに回しすぎ
なのが気になります。
被写界深度の深いパンフォーカスぎみのカットもフラットに光を回したカットも
必要だとは思うんですけど、映画もドラマ多用しすぎに感じるんですよね。
> レビュー面白かったです
> 映画の感想が脚本や役者になりがちですが
> 映像の評価は、邦画のほうがこうして拝見するに圧倒的にださいですよね、お金かけてもダメなのは悲しくなるね
2015/ 02/ 04( 水) 21: 04: 40| URL| ランボー怒りのサービス残業# -[ 編集 ]
 

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