2015年 日本映画私的ベスト10

今日は邦画のベスト10です。

過去のベスト・ワーストは下から。

2007年
2007年公開映画 私的ベスト10
2007年公開 日本私的ベスト10
2008年
2008年公開映画 私的ベスト10
2008年公開日本映画 私的ベスト10
2009年
2009年公開映画 私的ベスト10
2009年公開 私的日本映画ベスト10
2000年代総合
ゼロ年代ベスト20
ゼロ年代ワースト映画
2010年
2010年公開映画 私的ベスト10
2010年公開映画 私的ワースト10
2010年公開 私的日本映画ベスト10
2011年
2011年公開映画 私的ベスト20
2011年公開 私的日本映画ベスト10
2011年公開映画 私的ワースト10
2012年
2012年公開映画 私的ワースト10
2012年公開 私的日本映画ベスト10
2012年公開映画 私的ベスト10
2013年
2013年公開映画 私的ベスト10
2013年公開日本映画 私的ベスト10
2013年 アニメ作品私的ベスト10
2013年公開映画 私的ワースト10
2014年
2014年 公開映画私的ワースト10
2014年 アニメ作品私的ベスト10
2014年 日本映画私的ベスト10
2014年 外国映画私的ベスト10
 

10.『幕が上がる』(When the Curtain Rises)
幕が上がる
今と言う時間は2度と来ない。

高校最後の大会に臨む演劇部の話し。

原作小説は劇作家の平田オリザ先生、監督本広克行という
個人的に苦手なことこの上ない2人の名前が連なった作品で
正直面白いとは全く思わなかったのですが
平田先生率いる劇団青年団が目指す「現代口語演劇」と
映像はやはり相性が良いと思いました。

主演がももクロということでただのアイドルオタ向け
映画になり下がりそうなところ
ある種の格調高ささえ感じさせるのは流石の一言です。

9.『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』(The Next Generation -Patlabor-)
THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦
押井監督どうしちゃったんですか?


あれ?普通に面白い。
『イノセンス』あたりからやたらと哲学的要素がクドくなり
年を経るごとににちょっと素直に面白いとは言い難い感じの
作品を送り出すようになってきたアニメ界の重鎮・押井守。

しかもまさかのパトレイバー実写化作品ということで
完全に怖いもの見たさで観たら普通にエンタメ志向っぽくなってて驚きました。
正直尺はもっと短くしてもらいたかったですが
目玉とも言えるパトレイバーの再限度も高くビジュアル面でも満足です。

また本作は傑作の誉れ高いアニメ映画2作目の
後日談と言える内容になっており
アニメから追いかけてきたファンにとっても琴線に触れる部分があるのではないでしょうか。

8.『ハーモニー』(Harmony)
ハーモニー
絶望・百合・鬱映画。


34歳の若さで夭折した伊藤刑劃原作のSFアニメ。
全ての人がデバイスを体に埋め込み、極端なまでに健康を求める
明るい北朝鮮みたいなディストピア近未来を舞台にした残虐鬱救いなし映画。

普通に良い出来だったし映画自体は好きなんですが
どうも伊藤刑劃先生のドライでハードボイルドな原作に対して
湿っぽい要素が脚色で足されている事に違和感を感じるんですよね。
2015年には同じ作者の『屍者の帝国』も映像化されましたが
こちらもなんか妙に湿っぽい要素が足されていたような。

という訳で言う事なし大満足ではないんですが
絶望的なラストは逆に神々しいばかりに美しくそして切ないです。

7.『ソロモンの偽証』(Solomon's Perjury)
ソロモンの偽証
圧倒的な物量とディテール。

宮部みゆきの長編小説映像化作品。

先生の作品はこれまで何度も映像化されてきましたが
伝説の珍作『模倣犯』を始めとしてなかなか香ばしいラインナップが並んでいます。
本作はその中の唯一といってもいい成功例『理由』と同じように
圧倒的な物量とディテールを圧倒的な物量とディテールで迎え撃って映像化されています。

作品の見せ場である学校内裁判の群衆シーンでは
あれだけの物量にも関わらず画面の隅々まで演出が行き届いており
やりきった監督始めとする演出陣は最高に気持ち良かったのではないかと思います。

後篇のクライマックスで演説大会が始まるのだけはどうにもいただけなかったですが
それ以外は本当に素晴らしかったです。

6.『恋人たち』(Three Stories of Love)
恋人たち
人間のリアルな感情を徹底的に追及した群像劇。


良い映画にはエンタメとして楽しい映画と
ただただ感心する映画の2種類があると思っていますが
この作品は後者の方でした。

演技のテクニックにメソッド演技という
キャラクターの感情を追体験してリアルな感情を呼び起こすものが
ありますが、本作はメソッド演技を徹底的に追及したものとなっています。

演技のワークショップの見学にいったり
オーディションをしたり、人に芝居をつけたり
そういう体験をしているとリアルな芝居をしようとしている自分に酔っている人を
見ることが結構ありますが、
この映画の出演陣は誰一人としてそんな小手先だけの半端なことはしていません。

また俳優陣が無名であるためにその俳優の名前ではなく
キャラクター自体に集中して観ることができるのもポイント高いです。

5.『バクマン。』(Bakuman)
バクマン。
漫画に対する溢れる愛と敬意。


何かと批判を受けやすいコミックの実写化映画。
2時間に話を纏めるために大幅な脚色が施されていますが
漫画家たちの地味な世界を作家の脳内をCGで描写することで
バトルにまで昇華させる試みにはただただ驚くばかりです。

話題になったエンドクレジットも含めて
漫画とそれらを取り巻く世界の全てに多大な愛と敬意をこめた
本当に幸せな実写化作品になっています。

4.『くちびるに歌を』(Have a Song on Your Lips)
くちびるに歌を
ああ…ベタって素晴らしい!

心に傷を負った新進気鋭の女性ピアニストが
母校に戻って生徒たちの合唱指導をするうちにトラウマを克服する。

というベタベタなことこの上ない青春ドラマで
思わず赤面してしまいそうな地雷要素満点な作品ながら
綺麗ごとだけですませない豊かな生徒たちの人物描写と
アンジェラ・アキの歌が持つ圧倒的なパワーで皆の心に
元気を注入してくれる爽やかな作品に仕上がっています。

良い映画に斬新な要素など必要ない
ベタであることの素晴らしさを教えてくれます。

3.『花とアリス殺人事件』(The Case of Hana & Alice)
花とアリス殺人事件
ロリコンは病気じゃありません。才能です。


岩井監督が自身がロリコンであることを世界に向けて開陳した
快作『花とアリス』まさかの10年ぶりの続編。
しかもアニメ。

実写をトレースしてアニメにするロトスコープの技法で作られ
声もアフレコではなくプレスコ、カメラワークも完全実写意識で
だったら別にアニメでやんなくていいじゃん
というか是非とも実写で観たかったところですが
きっと蒼井優と鈴木杏の2人にこだわりたかったのでしょう。
流石に30手前で中学生役はキツいもんね。

殺人事件とかタイトルについてますがそんな物騒な出来事はもちろんおきません。
美少女2人のイチャイチャしている姿をニヤニヤしながら撮ったのであろう
監督の脳内世界を心ゆくまで堪能できる素敵な作品です。

これだけ書くとまるでオタク向けっぽいですが
話も映像もカンザスから来たそばかす面のジミーあたりがみたら
失禁しちゃうくらいお洒落に出来てますので
毎日ヴィレッジヴァンガードとかに入り浸ってるようなサブカルかぶれなあなたや
スターバックスのテラス席でドヤ顔しながらMacbook開いてる意識高めの
そこのあなたにもお勧めです。

2.『海街Diary』(Our Little Sister)
海街diary1
もうこの4人をずっと見ていたい。


これは以下の記事で書いてますのでそちらをご覧ください。
http://undersiege.blog112.fc2.com/blog-entry-207.html

1.『ガールズ&パンツァー 劇場版』(Girls und Panzer der Film)
ガールズ&パンツァー 劇場版
戦車!戦車!!戦車!!!


萌え萌えな女の子たちが第2次世界大戦で活躍したクラシカルな
戦車に乗って大洗の市街地で格闘戦を繰り広げる素晴らしすぎる映画。

まともに台詞がある役だけでも60以上
しかも上映時間120分の内100分はドンパチやっているだけにも関わらず
60人以上のキャラクターがちゃんと描写されているという
脚本とそれを整理する手腕には感嘆するばかりです。

手を変え品を変え絶え間なく繰り広げられる
一個師団戦車隊同士の市街戦はミリタリー好きでなくても
最高に楽しめるはずです。

劇場に入るのが恥ずかしかったのと劇場が臭かったのが
難点ですが、2015年これより楽しい日本映画は無かったと断言できます。

本作をご覧になったあとは是非とも「Guys and Tunk」こと
『フューリー』をご覧いただくことをお勧めします。

と言う訳で2015年の邦画1位は萌え萌え戦車映画
『ガールズ&パンツァー』とします。

他に昭和の薫り漂うヤクザコメディ『龍三と七人の子分たち』龍三と七人の子分たち
と手堅く作ってあった『予告犯』予告犯
も印象に残っています。

2015年の話題になっていた邦画では『野火』を見逃してしまったのが残念でした。
また、2014年の暮れから公開されていた『100円の恋』も
2015年に観た作品の中で最上位に来るぐらい素晴らしかったのですが時期が違うので外しました。

明日はアニメのベスト10です。

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