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2017年公開日本映画 私的ベスト10

10.『きみの声をとどけたい』(Your Voice -KIMIKOE-)

きみの声をとどけたい
ベタだけどそれがいい。

http://undersiege.blog112.fc2.com/blog-entry-224.html

9.『探偵はBARにいる3』(Phone Call to the Bar 3)
探偵はBARにいる3
変わらない安定感。

毎度おなじみ道産子ご当地映画シリーズの第3段。
ストーリーがややシリアスになった反動か
ギャグの下ネタ含有度が倍増したのも個人的にはプラスです。
監督が2までの橋本一さんから吉田照幸さんに交代しましたが
どちらも職人監督で長くテレビドラマの演出に関わってきたという共通点があり
あまり差異は感じませんでした。
このシリーズはもう永遠に続いてほしいですね。

8.『勝手にふるえてろ』(Tremble All You Want)
勝手にふるえてろ
人はこじらせ過ぎるとこうなる。

2004年に『蹴りたい背中』で芥川賞の最年少受賞者となってから
文壇のアイドルとして存在感を発揮してきた綿矢りさ原作小説の映像化。

私恥ずかしながら『蹴りたい背中』以外の著書を読んだことがなく
そんな程度の予備知識のまま観賞したのですが
この『勝手にふるえてろ』をみて、綿矢先生は感性が10年以上前から
かわってないんだなと。
要するに瑞々しかったってことです。

あと、監督多分女性なんだろうなと思ったらやはり女性でした。
個人的に女子トイレのシーンと女性の靴をフィーチャーするカットがある場合は
高確率で女性監督だと思ってます。
ほら、男の監督だと女子トイレで起きてることってよくわかんないし
女性の靴に意味を持たせるのも感覚的によくわかんないんで。

7.『サバイバルファミリー』(Survival Family)
サバイバルファミリー
企画力が全て。

毎度おなじみ矢口史靖監督の企画力が光る
企画が全ての1本。

男子シンクロ、高校ジャズバンド、航空業界、林業
ときて今度は電力が消失した世界でのサバイバル生活
という実にらしい作品で、特に大きな驚きは無いですが期待値通りに
楽しませてくれる安定感は素晴らしいです。

6.『散歩する侵略者』(Before We Vanish)
散歩する侵略者
示唆に満ちた寓話。

強い作家性を持っている数少ない日本の映画監督の一人
黒沢清最新作。
人類から少しずつ物の概念を奪うことで
地球を侵略する宇宙人の話。

色々と示唆に満ちている作品ですが
個人的には概念を奪われた人というのは
アルツハイマー病の比喩なのかと。
意味を失った事で客観的には困った状態でも主観的には幸せに感じる。
意外と失う事は悪い事でもないのかもしれませんね。

5.『夜は短し歩けよ乙女』(The Night Is Short, Walk on Girl)
夜は短し歩けよ乙女
セカイ系の亜種とも言うべき独特な世界観。

なんだかんだと言ってもそれは運命だから最後は惹かれるんだよという
わりと身も蓋もない話なのに、展開があまりにも斜めを行っているために
全然それを感じさせない不思議な魅力に溢れたロマンス。

共通するキャラクターが登場する
同じ監督・同じ原作者の「四畳半神話大系」を
観ているとより楽しめます。

4.『三度目の殺人』(The Third Murder)
三度目の殺人
現代版「藪の中」。

強い作家性を持っている数少ない日本の映画監督の一人㈪
是枝裕和最新作。

ある殺人事件をめぐり関係者が全員違った証言をする
いわゆる「信頼できない語り手」的なサスペンス映画。
これを同じ人物でも人によって全く見え方が違うという
人間の多面性を描いた寓話として観るか
それともスノッブな犯罪者に弁護士が振り回される話として観るか
は人次第ではないでしょうか。

ただ、冒頭の空撮カットはちょっと違和感しました。
是枝監督はこういうダイナミズムとは無縁のかなり禁欲的な演出をする
イメージだったので。
あとなんか全体のトーンから浮いちゃってる感じも。
多分ドローンで空撮したんだと思われ
今はインディーの世界でもドローンで空撮する人は割とおり
こんな安く空撮できるなら使っちゃいたくなるのも当然ですかね。

3.『Fate/stay night [Heaven's Feel] 第一章「presage flower」』(Fate/stay night: Heaven's Feel)
Fate stay night
一見さんお断り。ニッチでピンポイントな中二病伝奇。

映画というのはそれ1本で完結しているコンテンツであって欲しい。
そう思います。
故にこういったオタク向けのピンポイントなアニメ映画はあまり
良いものとは思えないのですが…。

伝説的大ヒットを記録したエロゲの映像化作品であり
元のゲームが共通ルートから3つのストーリーに分岐するということから
1ルートだけを映像化しても何のことやらわからない作りになっている上に
共通ルートの部分をオープニング映像に思いっきり凝縮して流し
「分からない人は付いてこなくていい」という強烈なメッセージを冒頭から発してきます。

こういう作品を映画として評価すること自体がそもそも間違っているのかもしれません。
しかし、意味がわからなくなることを承知の上で
流れ上必要なシーンをカットし逆に原作の補完をするためのシーンを大量に追加したことや
戦闘場面での数の暴力にも思えるヌルヌルなアニメーションを見ると
製作陣の偏執狂的なこだわりには敬意しか感じません。

2.『帝一の國』(Teiichi: Battle of Supreme High)
帝一の國
大仰を突き詰めるとこうなる。

古屋兎丸によるシュールギャグ政治ピカレスクロマン作品の実写化。
私はコミックを実写化するときには、漫画的表現は避けて
逆に出来るだけリアルに抑えた芝居でやるべきだと思っているのですが
大仰さというのもここまで突き抜けてアホっぽさを狙えば効果的なんですね。
あと、非常に漢密度高い漢臭い作品ですが
狙ってか皆の関係が中々ホモホモしいのでそういう方面の需要も取り込めたはずですが
興行的には失敗だったようです。
勿体無い!

2010年代に入ってからコミックの実写化もなかなか
高クオリティのものが増えてきており嬉しい限りです。

1.『夜明け告げるルーのうた』(Lu Over the Wall )
夜明け告げるルーのうた
これは湯浅版『崖の上のポニョ』だ!

5位に続いて2本目の湯浅監督作。
一言で言うなら湯浅版、崖の上のポニョ。
しかも本家ポニョより遥かに出来が良い!(個人的見解)
仮に同じ題材おなじ脚本で20年前に宮崎駿監督が撮ったとしても
こんな尖った魅力を持つ作品には絶対にならなかったと断言できます。

ジブリが追い求めてきた崩さないまま綺麗な作画で美しく動かす
とは対極な崩したデザインでとにかくヌルヌル動かす超デフォルメされた演出は
アニメでなければ許されないアニメだからこその魅力です。
20年前『マインド・ゲーム』の頃は先鋭的すぎてあまり一般受けしなかった
湯浅監督ですが時が経ちちょっと作風がマイルドになったたためか
アバンギャルドな部分とベタな部分が程よく融合し、癖のあるキャラデザインが
受けいれられるなら誰にでもお勧めできます。

2016年は近年稀にみる邦画の当たり年でしたが
2017年は良いなと思う邦画が大幅に減ってしまいました。
総じてアニメ映画の方が出来が良かったのは例年通りでした。  

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