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アイドル映画としてはほぼ完璧。『ニセコイ』

■個人的評価 38(95)/100
ニセコイ 
あらすじ
極道組織「集英組」組長のひとり息子である一条楽は、勉強ひと筋でケンカが嫌いなごく普通の男子高校生。
平凡な幸せを望む彼には、忘れられない初恋があった。
幼い頃に出会った女の子と、将来再会したら結婚することを誓い合い、彼女は「鍵」、自分は「錠」のペンダントを肌身離さず持っていようと約束したのだ。
ある朝、楽は登校中に門を飛び越えてきた転校生の女子・桐崎千棘から飛び蹴りをくらう。アメリカのギャング組織のひとり娘である彼女は暴力的で口が悪く、楽との相性は最悪だった。
そんな2人が、親の組織同士の抗争を止めるため、強制的に恋人のフリをすることになってしまう。

すごい久しぶりの投稿です。
で先週末に封切りになったこれなんですが、なぜ書こうと思ったかというと色んなところでくそミソに叩かれていたからです。
「これは俺が擁護するしかない!」そう思ったら筆を取らずにいられませんでした。

ちなみに38点は普通に見たときの点数、95点は中島健人と中条あやみのアイドル映画として見た点数です。

■褒めポイント1・アイドル映画としては完璧だぞ!


本作のビジュアルはクッソダサいです。
イメクラに出てきそうなペラッペラのコスプレ衣装きてみんなが超大げさな芝居で漫画の変顔をトレースしているだけです。
で!す!が!本作では私がアイドル映画に求める要素3原則が守られています。
1.アイドルは走らなきゃいけない。
 最後に金髪カラコンの中条あやみ…じゃなくて千棘を追いかけて達成。
2.(男性)アイドルは無駄に脱がなきゃいけない。
 プールに落とされて出た後に達成。
3.ダンスしなくてはならない。
 劇中劇で達成。

唯一惜しむべくらくはエンドロールで2人がデュエットしてなかったことですが
それが守られていたらアイドル映画としては100点でした。

■褒めポイント2・原作より話が明らかに締まってるぞ!


本作の流れはこうです。
1幕:出会い→2幕:秘密の関係の日々→3幕:クライマックス演劇

本作のクライマックスとなる「ロミオとジュリエット」の演劇は原作ではコミック6巻にあたり実は全25巻においてまだ前半部分にすぎません。
1本の映画とするために大幅な脚色がされているわけですがそもそも原作のニセコイは長期連載にありがちな「エグザイル並みに増殖するヒロイン」「大事な場面で主人公が突然聴覚障害になる」という大きな問題を抱えており、終盤の方なんてもう楽が鈍感通り越してサイコパスなんじゃないかと思えるくらいでした。

故に!このようにこざっぱりした終わり方をしただけで私などの原作ウォッチ組は「ニセコイなのに2時間で話が進んでる!」と感動してしまうのです。安くてすみません!

あとラストの劇中劇はミュージカル調に改変されてましたね。
これはアイドル中島健人を引き立たせる英断でした。

■褒めポイント3・ビジュアルが!見せ方が巧いぞ!


褒めポイント1でビジュアルクソダサいと書いて置いてすみません。
嘘でなく本当にビジュアルはクソダサいです。
ただクソダサいだけなら凡百の失敗ティーン向け映画に過ぎないのですが、本作の場合ペラい衣装とやけにフラットかつハイキーな照明以外はかなり映画的な作りになっています。

まずこの手の作品は大抵被写界深度がやけに常に深いことが多いですが、本作は逆に浅めのカットが多くまたアイドル映画故にアップショットが非常に多いですが見辛くならないように配慮して、カット配分が絶妙です。
構図も人物がペラくならないように縦に置くことを意識しており、この手の映画にありがちな書き割り前にして芝居してるような奥行きのなさは感じませんでした。
私としては抑えを弱めにしてもう少し影を入れ、もっと人物にもペラい衣装にも奥行きを持たせて欲しかったですが、アイドル映画でそういうライティングをするのはどうやらこの国の映像業界では御法度のようなのでもう諦めました。


というわけで映画としてはちょっとどうかと思うのところもなくなくなくもないですが
アイドル映画としてはほぼ完璧です。
そして河合勇人監督は間違いなくできる男です。
次回作も楽しみにしています。
中島健人のファンなら自信を持ってお薦めできます。



 

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