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ジブリアニメ『ゲド戦記』 原作との相違点

日テレ金曜ロードショー枠で悪名高い『ゲド戦記』が放送されました。

今日はアーシュラ・K・ル=グウィンの原作との相違点を書いてみようと思います。


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■ストーリーの骨子
ジブリ版の本作は1968年に刊行された第一巻『影との戦い』が大筋として使用されています。

違いは原作で影と戦ったのが少年時代のゲドであるのに対して
ジブリ版ではアレンになっているということです。

当然「父殺し」というエピソードは原作にはありません。

純粋に疑問なのですがなぜ『影との戦い』をそのまま映像化しなかったのでしょうか?
本作では脚色を宮崎吾朗監督自身が担当していますが
脚色したことによって特に終盤の展開が支離滅裂になってしまいました。

公開当時本作は今は亡き最低映画を決める企画「文春きいちご賞」で
ワースト1位を獲得してしまうなどほうぼうで酷評されていましたが
仕方がないかもしれません。

てなわけで、宮崎吾朗監督は演出家として散々なデビューとなりましたが
2011年に公開された2作目『コクリコ坂から』は

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なかなかの良作でした。
とフォローしておきます。

■各キャラクターの違い

・ゲド
ゲド戦記』というタイトルながらジブリ版では脇役です。
ちなみに原作でも第一巻以外は脇役扱いです。

ジブリ版では少年時代のゲドのキャラクターがまんまアレンに移植されています。

顔のキズは影との戦いでできた物。

ちなみにネット上では30歳まで童貞だと魔法使いになれるとい言い伝えがありますが
原作のゲドはおっさんになるまで童貞です。

「大童貞ゲド」といっても差し支えないでしょう。
筆おろしをしたのはテナーです。

原作では壮年期のゲドは魔法の力を失っています。

やはり童貞であることと魔法使いであることには
密接な関係があるよう
です。

・アレン
原作では人格者。
初登場は原作第三巻『さいはての島へ』。
ゲドと共に最果ての地に赴き、生きて死後の世界から帰り、アースシーの王座に就きます。
父殺しのエピソードはありません。

テルーと会ったときには成人しています。

・テナー
初登場は第二巻『こわれた腕環』。
アチュアンの墓地の巫女として半ば幽閉されていました。
ゲドの活躍によって解き放たれます。
テルーを引き取るという所はジブリ版と一緒。

ゲドの童貞を貰ってあげた恩人。

原作のゲドとテナーの関係がまんま
ジブリ版ではアレンとテルーの関係になっています。

・テルー
初登場は第四巻『帰還 -ゲド戦記最後の書-』。

幼い頃、両親からの虐待により顔の左半分がケロイドになってしまった少女です。
ジブリ版ではだいぶソフトになってますけど。

ちなみにジブリ版で突然に龍になったのは
テルーが竜の化身だからです。

あそこは原作読まないと意味がわからなかったでしょうね。

■真の名について
仏教思想で言う「忌み名」のようなものです。

その名を知られると意のままに操られてしまうと言われています。

ル=グウィンはどういう発想でこの設定を作ったんでしょうね?

■原作の思想
「影との戦い」A Wizard of Earthsea(原語版1968年、日本語版1976年)
「こわれた腕環」The Tombs of Atuan(原語版1971年、日本語版1976年)
「さいはての島へ」The Farthest Shore(原語版1972年、日本語版1977年)
「帰還 -ゲド戦記最後の書-」Tehanu, The Last Book of Earthsea(原語版1990年、日本語版1993年)
「アースシーの風」The Other Wind(原語版2001年、日本語版2003年)
ゲド戦記外伝」Tales from Earthsea(原語版2001年、日本語版2004年)


原作は外伝を含めて上記の6巻でなっています。

ファンタジーですが全体的に戦闘描写は少なく自己の許容や葛藤、心理的成長といった、
内面的な部分が強調されています。

さらに巻数が進むに連れて内省的な傾向が強くなり
特に、第五巻『アースシーの風』は911テロの影響を色濃く受けて
混沌としたアメリカの世界観が反映されていると言われています。

■最後に
あまり知られていないようですが第1巻と2巻は米国でTVドラマとして実写化されており
「ゲド~戦いのはじまり~」というタイトルで日本でもDVDが購入可能です。


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管理人は見たことないですけど。

もし原作を読んでみようと思う方がいたら
とりあえず1巻と2巻まで読んでみることをお勧めします。

特に4巻以降はあまりにも作風が変わりすぎているし
内容が重いので結構覚悟が必要です。

なんか酔っ払ってるので何書いてるのかよくわからなくなってきました。
今日はこんなところで。


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